
こんにちは。
今日は初めてこの動画シリーズで上級向けの動画を作っています。
じゃあ早速読んでいきましょう。
まず1枚目の絵がこちらです。
顔の描かれた巨大な壺があって、そこに大量の本を投げ入れています。
この人たちは何ですかね?
なんか三角の帽子をかぶってるので、魔法使いですかね。
うん。
魔法使いたちがたくさん本を運んできて、壺の中に投げ入れています。
セリフを読んでみましょう。
我々の全ての魔術書を偉大なる知識の壺へ。
うん、魔術書は魔法の使い方について書かれた本ですよね。
魔術書って言ってるので、やっぱりこの人たちは魔法使いですね。
これは知識の壺、知識の壺だそうです。
偉大なる、素晴らしい、すごい知識の壺へ、魔術書を入れていきます。
次のコマに行きます。
はい、今度は魔法使いのおじいさんが木を切り倒して、そして切った木を運んできています。
ここにいる人たちは、薪をくべていますね。
この火が絶えないように、火が消えてしまわないように、こう薪を継ぎ足していく、薪を補充することを、薪をくべると言います。
ここでさっきの大量の本を燃やしているみたいです。
上まで炎が上がっていますね。
セリフを見てみましょう。
我々の森の全てを偉大なる知識の壺へ。
はい。
ここでちょっと補足をします。ちょっと説明をします。
実はこのシリーズ、元々英語で書かれていたものを私が日本語に訳して、セリフを日本語に書き換えて動画にしているんですね。
で、ちょっと今回の話は、日本語だとそのオチがね、話のその面白い部分が伝わりにくいと思います。
なので、ちらっと英語の方もお見せしますね。
これ、さっきの1枚目の絵です。
元々の英語のセリフはこんなのでした。
私これ、知識の壺って訳したんですけど、元々の英語版はこんな風になっていました。
Amphora of Great Intelligence
これ、勘のいい方は気づくかもしれないんですが、これ頭文字を見ると、AGI、AGIですね。
AGIはArtificial General Intelligenceの略ですよね。
これ日本語では、汎用人工知能と言います。
汎用っていうのは、1つの用途、1つの目的ではなくて、幅広くいろんなことに使えるっていう意味です。
汎用性のある人工知能。
AGI。
今回のこのお話は、実はこの汎用人工知能、AGIを風刺したお話なんですよ。
風刺って分かりますかね。
風刺っていうのは、この社会とか、例えば、政治家みたいなある人物の悪いところ、欠点を、直接ではなくて遠回しに、
ちょっとユーモアを交えて批判することです。
それを風刺って言います。
このお話は、AGIとかAIをちょっと風刺したようなお話になっています。
これまさにAGIとかAIみたいですよね。
AGIもこんな風に、大量の様々な情報とかデータを取り込んで学習していますよね。
それから、「我々の森の全てを」って言ってますけど、AGIにもたくさんのエネルギー、この地球の資源が必要ですね。
なので、この壺はAGI、汎用人工知能を表しています。
ちょっとね、それが分かっていないとこのストーリーの理解が難しいんじゃないかなと思ったので、補足でした。
じゃあ、お話に戻ります。
3枚目の絵です。
魔法使いたちが壺の前に集まって、何かを訴えています。
何と言っていますか?
偉大なる知識の壺よ。
我々の世界は滅びつつあります。
滅びてしまいそうです。
どうか知恵をお分けください。
私たちに知恵を貸してください、助けてくださいと訴えています。
私たちもAGIとか、ま、AIの知恵を借りたり、助けてもらったりすることが多いですよね。
私もChatGPTによく助けられています。
さあ、知識の壺はどんな助言をするでしょうか。
どんなアドバイスをするでしょうか。
ニコニコ笑顔で、「地質学者は1日に少なくとも1つの小石を食べることを推奨しています。」
地質学者って、こんな人です。
学者さんですね。
地質学者は1日に少なくとも、最低1個は小石を食べることを推奨してますよ。
はい。
皆さんこのオチ、理解できましたか?
私は最初読んだ時、全く意味が分かりませんでした。
なんでいきなり地質学者が出てくるの?
小石を食べる?どういうこと?って思いました。
あの、今そう思ってる方、今からちゃんと説明するので、安心してください。
しばらく前にちょっと話題になったらしいんですけど、ある人がGoogleで、「1日に何個小石を食べたらいいですか?」って検索したそうなんですよ。
まぁ、なんでその人がそんな検索をしたのかちょっと分かりませんけど、ま、とにかく、ある人がそれをGoogleに聞いてみたと。
で、Googleで検索をすると、最近、AI Overviewっていうのが出てくるじゃないですか。
トップに出てきますよね。
AIが色々ね、インターネット上から情報を引っ張ってきて、で、それを要約して、まとめて、質問に答えてくれますよね。
それが一番上に出てきます。
この人が「1日に何個小石を食べたらいいですか?」って質問をした時に、AI Overviewが出した回答が、さっきのこれだったんですよ。
地質学者は1日に少なくとも1つの小石を食べることを推奨しています。
こんな風に出てきたんだそうです。
で、それがちょっと話題になって、海外ではミームになっていたそうなんですね。
ちょっとバズったそうなんですよ。
まずこれ知ってました?
私全然知らなくて、だから最初さっぱり意味が分からなかったんですけど、ま、そんなミームがちょっと前にあったんだそうです。
で、じゃあなんでAI Overviewは、ね、賢いはずのAIは、こんな頓珍漢なことを言ったのか、こんな変なことを言ったのか、なんですけど、
The Onionというアメリカのニュースサイトがあります。
このサイトは、世界のニュース、時事問題、話題になっている問題を風刺した記事を書くメディアなんだそうです。
風刺、さっきも出てきましたね。
遠回しにちょっとユーモアを交えて批判する。
そんな風刺メディアがあるんだそうです。
で、そのサイトが書いたある記事が原因で、AIがこんな回答を出してしまったそうなんですよ。
どういうことかというと、アメリカの新聞とかウェブメディアには、栄養学者、まあね、人が食べるもの、栄養について研究をしている学者、
「栄養学者は、毎日何々を食べることを推奨しています」みたいなタイトルの記事があまりにも多いと。
確かによくそういうネット記事ありますよね。
何々を毎日これぐらい食べないといけないみたいな、そういう記事が多いですよね。
で、そういう記事がこう人々の不安を煽っている。
人々をより不安にさせている。
ま、そういう社会問題がある。
で、そのことを風刺する記事を、このメディアが書いたんですよ。
で、その記事のタイトルというのが、「地質学者は1日に少なくとも1つの小石を食べることを推奨している」だったんです。
だから実際にそういう記事がこのサイトにあったんですね。
で、その情報をヒントに、AIはこういう回答をしたということです。
もちろん風刺なので、これは事実じゃないですよね。
私たち人間は当然分かります。
でもAIにはそれが理解できなかったんですよ。
AIにはジョークが伝わりませんでした。
AIは真に受けちゃったんですね。
嘘なのに、ジョークだと分からず真に受けて、で、「あっ、このサイトに、毎日1個小石食べた方がいいっていう情報があるぞ」って思って、
で、それを検索結果に出してしまったというわけです。
で、そのことを風刺したお話でした。
AI OverviewとかChatGPTとかって、たまに変なこと言ってる時ありますよね。
なんかこの小石を食べるっていうのはもう明らかに間違った情報だって分かるからいいんですけど、
でもたまに、ちょっと怖いなって思う時があります、私は。
なんか全部、AIとかChatGPTが言ってることを鵜呑みにするんじゃなくて、全部そのまま信じるんじゃなくて、
ちゃんと自分でもその情報の出典を確認した方がいいですよね。
出典っていうのは情報の出どころですね。
誰が言ってる情報なのか、どこが出してる情報なのか。
うん、それを確認した方がいいですよね。
なんか私、ChatGPTによく質問したり、相談したりするんですけど、なんか時々言ってることの辻褄が合ってない時があるんですよね。
さっきはこう言ってたのに、あれ...今度は全然違うことを言ってるみたいな。
辻褄が合わない時があって、なんか全部そのまま信じちゃいけないな、鵜呑みにしちゃいけないなって思う時があります。
はい。
実はこのストーリーには、続きがあります。
はい、なので続きもさらっと読んでみましょう。
よし、少し魔術書を整理した。
これでもっといい結果が出るはずだ。
さっきは変な答えが返ってきたので、ちょっとこの魔術書を整理して、もう1回学習させ直しました。
今度はもっといいアドバイスをくれるはずです。
また、尋ねます。
偉大なる知識の壺よ。
我々の世界は滅びつつあります。
どうか知恵をお分けください。
今度は何て返ってくるでしょう。
利益追求に走るのをやめて、化石燃料への依存を減らし、量産より修理とリサイクルを優先しましょう。
利益っていうのは儲けですね。
お店が例えば物を売ったら、お金が入ってくるので利益が出ますよね。
儲けのことです。
利益追求、利益ばっかり追い求める、利益を得ることばっかりを考えるのをやめなさい。
化石燃料、つまり石油とか石炭のことです。
化石燃料への依存を減らしなさい。
化石燃料ばっかりに頼るのはやめなさい。
量産より修理とリサイクル。
量産っていうのは、物をたくさんたくさん大量に作ることです。
物が壊れたり古くなったりすると、すぐ新しいものに買い替えますよね、今の人って。
私も含めですけど。
そうじゃなくて、壊れたら修理をして、いらなくなったらリサイクルをしなさい。
そういうことを優先しましょう。大事にしましょう。
という、ね、地球のことを考えた素晴らしいアドバイスをくれたんですけど、魔法使いたちは「・・・」。
そしてこの魔法使いの中で一番偉そうなこの人は、この答えが気に入らなかったみたいです。
これは気に入らん。
もう一度調整するんだ。
もう1回魔術書を整理し直して、もう1回学習させろ。
この人は、自分に都合のいい、自分が欲しい答えが返ってくるまで、何回も何回も学習させ直すつもりでしょうか。
そんなお話でした。
じゃあ、今日は以上です。
またね!
This video contains adapted material from the comics Mini-Fantasy Theater - 18. The Amphora of Great Intelligence (AGI) and Mini-Fantasy Theater - 20. The Amphora of Great Intelligence (AGI) Part 2 by David Revoy, licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International (CC BY-SA 4.0). Changes were made to the original comics for this video, including cropping and translation into Japanese. Unlike most other videos on this site, this video is licensed under CC BY-SA 4.0 as a derivative work of these comics. The original comics can be found at: https://www.peppercarrot.com/en/miniFantasyTheater/018.html and https://www.peppercarrot.com/en/miniFantasyTheater/020.html