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こんにちは。
今日は故事成語を1つ紹介します。
故事成語っていうのは、昔々中国から伝わったお話に基づいてできたイディオムです。
いろんな故事成語があるんですけど、今日はその中から塞翁が馬という言葉を紹介します。
塞翁の塞というのは砦という意味なんだそうです。
砦っていうのは、戦いの時に敵、相手の攻撃から国を守るために作られた建物のこと。
で、塞翁の翁にはおじいさんという意味があります。
だから、塞翁は、砦の近くに住んでいたおじいさんのことです。
そのおじいさんの馬のお話です。
じゃあお話を始めます。
昔々、中国のある砦の近くに、おじいさんと息子が住んでいました。
ある時おじいさんの飼っていた馬が、突然逃げてしまいました。
いなくなってしまいました。
馬がいなくなったら困りますよね。
おじいさんの周りの人たちはみんなこう言いました。
おじいさん、馬がいなくなって大変ですね。
残念でしたね。
大丈夫ですか?
みんなおじいさんのことを心配しました。
でもおじいさんは、全然残念がっていません。
ちっとも残念がっていません。
そして心配する人たちに向かってこう言いました。
いや、もしかしたら馬がいなくなったのは幸運なことかもしれない。
幸運っていうのは、運がいい、ラッキーってことですね。
みんなは不思議がって言いました。
え?どういうこと?馬がいなくなってしまったのに、幸運ってどういうことですか?
みんな、おじいさんの言っていることの意味がわかりません。
理解できません。
それから数ヶ月後、いなくなったと思っていたおじいさんの馬が、数頭の馬を引き連れて帰ってきました。
周囲の人たちは、今度はこう言いました。
おじいさん、よかったですね。
運がいいですね。
おじいさんがあの時言ってた通り、馬がいなくなったのは寧ろいいことでしたね。
でも、おじいさんは今度は、「いや、これは不幸なことかもしれない」と言いました。
え?どういうことですか?
馬が増えたのに、不幸なことだなんて。
そのまた数ヶ月後のある日、おじいさんの息子がその馬に乗っていました。
もともとおじいさんが飼っていた馬が連れてきた馬に、息子が乗っていました。
そして、馬から落ちて大怪我をしてしまったんです。
息子が馬から落ちて、落馬して、大怪我をしました。
周囲の人々は、今度はこう言いました。
わあ、大変でしたね。
災難でしたね。
おじいさんが、この前言ってた通り、馬が増えたのは不運なことでしたね。
運が悪かったですね。
すると今度はおじいさん、なんて言ったと思います?
いやいや、寧ろこれは幸運なことかもしれない。
息子が大怪我をしたのに幸運?
どういうことでしょうか?
それからまたしばらく経った頃、戦争が起きて、若い男性の多くは戦争に行かなくちゃいけなくなりました。
でもおじいさんの息子は怪我をしていたため、兵役を免れました。
免除されました。
怪我をしていたから戦争に行かなくて済んだんです。
たくさんの若者が戦争で亡くなる中、兵役を免れたおじいさんの息子は元気に暮らすことができました。
というお話です。
この中国の古いお話が基となって生まれたのが、塞翁が馬という言葉です。
今起きたこの出来事が、良いこと、幸運なことなのか、悪いこと、不運なことなのかは、その時点ではわからない。
その時はわからない。
一見良いことに思えても、後でそれが悪い結果に繋がることもあるし、逆に一見悪いことに思えても、それが後で良い結果に繋がることもある、という意味の言葉です。
例を挙げると、例えばどんなことがありますかね?
例えば、高校受験に失敗した。
行きたい高校に行けなかった。
で、もう人生終わりだってすごく落ち込んでいたけど、でもその悔しさをバネに、高校で一生懸命勉強して、結果的にはものすごくいい大学に入ることができたとか。
あとはスポーツ選手が怪我をして試合に出れなくなってしまった。
これは一見不運なことですよね。
悪いことですよね。
だけど試合に出られないその期間、基礎トレーニングをコツコツコツコツ頑張ったことで、もっといい選手になることができた。
悪い出来事がいい結果に繋がった。
私もこれまでの人生振り返ると、そういうことがたくさんあったように思います。
うん、たくさんあったような気がします。
すごく辛いことがあった時とか、すごい失敗をしてしまった時、その時は、あぁ辛い、もう嫌、もうダメだ、もうおしまいだって思うんですけど、
でも後になって振り返ったら、あ、あの時の経験があってよかったなぁとか、
ああ、あの時はすごく辛かったけど、それが今の自分に繋がってるなって思うような出来事、たくさんあります。
皆さんにも何かそういう経験はありますか?
もしあれば、ぜひコメントで教えてください。
今日は塞翁が馬という故事成語を紹介しました。
他にも、中国に由来する面白い故事成語、色々あるので、また別の機会に紹介しようと思います。
じゃあ今日はここまでです。
またね!