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こんにちは。
逆転裁判2つ目のエピソードの続きをやっていきたいと思います。
今日はついに裁判ですね。
法律事務所の所長の千尋さんが殺害された事件の裁判です。
妹の真宵ちゃんの弁護をするんでしたよね。
はい、じゃあ始めます。
9月7日午前10時地方裁判所第一法廷。はい、裁判官です。
これより綾里真宵の法廷を開廷します。
この人が御剣検事ですね。
裁判に勝つためなら手段を選ばない、どんなことをしてでも、どんな汚い手を使ってでも有罪を勝ち取ろうとする検察官の御剣です。
弁護側、準備完了しております。
御剣怜侍か。今日はどんな小さな隙も見せられないな。
ちょっとでも隙を見せたら負けてしまいます。
御剣検事、冒頭弁論をお願いします。
被告人綾里真宵は、事件当時殺人現場にいた。
検察側は彼女が犯行を行ったことを示す証拠と、犯行を目撃したという証人を用意している。
被告人の有罪は一点の疑う余地もないだろう。
疑う余地がない。もう絶対真宵が犯人だ。
なるほど。では早速始めてもらいましょう。最初の証人を入廷させていただこう。
あの、あの人ですかね?向かいのホテルにいた女の人?梅世でしたかね?あの人かな。あ、違った。
捜査の指揮を執ったいとのこぎり刑事。捜査の指揮を執った、捜査を仕切っていた、リーダーをしていたいとのこぎり刑事。
証人、名前と職業は?
はぁ。自分の名前は糸鋸圭介っす。所轄署の殺人事件捜査担当の刑事っす。
所轄署っていうのは、その事件が起きたエリアの担当の警察署ですね。
いとのこぎり刑事、まず事件の説明をお願いする。
はぁ。では上面図で説明するっす。
上面図、上から見た図ってことですかね?うん、はい、上面図です。
死体は窓際のこの位置に倒れていたっす。
被害者の死因は?鈍器で殴られた際の失血っす。
失血、血をたくさん失って亡くなった。
凶器は考える人の置物で、死体のそばに転がっていたっす。
女の子でも十分犯行が可能な重さっす。
ま、そんなに重くないから、まよいちゃんでも犯行が可能だった。
では、その凶器の置物を受理しましょう。
相変わらず置物扱いか。実際には置物じゃなくて時計でしたよね。
証拠品、上面図を法廷記録にファイルした。
さて、刑事。は、はい。
君は現場にいた綾里真宵をすぐ逮捕した。それはなぜか。
動かぬ証拠があったからっす。
確かな証拠があった。ふむ。では、いとのこぎり刑事、その動かぬ証拠とやらを証言してください。
あのダイイングメッセージのことを言ってるんですかね?
証言開始。綾里真宵を逮捕した理由。
自分は電話の通報で事件を知り現場へ駆けつけたっす。
現場には2人の人物がいたっす。被告人の綾里真宵と弁護人成歩堂龍一。
自分は迷わず綾里真宵を逮捕したっす。その理由は、通報者の目撃証言があったからっす。
その通報者は綾里真宵の犯行の瞬間を見ていたっす。
ふむ。犯行の瞬間を見ていた。なるほど。では成歩堂くん、尋問をしてもらいましょう。
はい、いとのこぎり刑事にいろいろ質問していきます。
は、はい。そんなこと言われても。自信なさげですね。今の証言に矛盾するような部分なんてあったか?
ヒュッ。コツン。なんかぶつかりましたね。
被告席のまよいちゃんがなんか投げてきたぞ。
なんか紙をまよいちゃんが投げてきました。
なになに?お姉ちゃんは証言に矛盾が見つからないとき、とりあえずハッタリをかけて証人を揺さぶっていました。
ハッタリをかける。ちょっとこう、嘘?嘘じゃないけど、ま、ちょっととりあえず言ってみて、で、相手の反応を見る。
相手を揺さぶる。えっ...て動揺させる。
お姉ちゃんの千尋さんはそういうやり方をしてたよっていうアドバイスをくれました。
揺さぶられた証人は、うん、動揺して、えっとえっと...ってドキドキして口を滑らせることが。
ははぁ。さすが鬼弁護士の妹だな。
よし、やってみるか、僕も。
どうかしましたか?い、いえ。
では尋問させてもらいます。
はい、尋問開始。綾里真宵を逮捕した理由。
まよいちゃんのアドバイス通り、とりあえず、ちょっとね、絶対これが怪しいっていう確信はないけど、とりあえず相手を動揺させるために揺さぶってみましょう。
自分は電話の通報で事件を知り現場へ駆けつけたっす。
下に、Q揺さぶるってありますね。とりあえず揺さぶります。
待った!それは誰からの通報だったんですか?
またまた知ってるくせに、しらじらしいっす。
知ってるくせに知らないふりして。現場の向かい側にある板東ホテルの客っす。
ここを揺さぶっても意味ないみたいだな。意味なかったみたいです。
わかりました。それで?現場には2人の人物がいたっす。うん、これも事実ですよね。ここも揺さぶってもしょうがない。
被告人の綾里真宵と弁護人成歩堂龍一。
これも事実です。
自分は迷わず綾里真宵を逮捕したっす。
なんで迷わず逮捕したんですか?
なぜですか?その理由をお聞きしたい。
その理由は通報者の目撃証言があったからっす。
その通報者は綾里真宵の犯行の瞬間を見ていたっす。
本当に向かいのホテルの窓から見えたんですか?
ちょっと待ってください。
な、なんっす?
さっきあなたは確かこう言った。動かぬ証拠があったから被告人を逮捕したと。
え?
そんなこと言ったっすか?自分が。
言いましたね。言いましたよ。言いましたね。言った。
怪しげなピンクの女性の証言のどこが動かぬ証拠なんですか?
うん、あの通報した女性自体がちょっと怪しかったから、彼女の証言は信頼できない。
なんだって?梅世さんは怪しげでもピンクでもないっす。
ま、ピンクですよね。ピンクではある。い、いやピンクはピンクっすけど、決してその悪いピンクでは。
もう結構です、いとのこぎり刑事。もっとはっきりした証拠はなかったんですか?
うーむ。なるほど。揺さぶるってこういうことか。
そうっす。証言の順番を間違えたっす。こっちを先に言えばよかったっす。
では刑事、もう一度証言してもらいましょう。
もう一回証言が始まります。
容疑者を確保した自分は、次にこの目で現場を調べたっす。
そして死体のそばでメモを見つけたっす。うん、あのダイイングメッセージですね。
明らかに血で「マヨイ」と書いてあったす。
科学分析の結果、この血は被害者のものに間違いないっす。
ちょっと、ね、科学分析をして調べたところ、被害者、つまり千尋さんの血だった。
そして被害者の指には血がついていた。
被害者は死ぬ前に犯人の名前を書き残した。
どうっす?これが動かぬ証拠っす。
ふむ。尋問に入る前に刑事に一言言っておきます。
はっ、は?
なんで先にこれを証言しなかったんですか?
怒られてますね。
いや、お恥ずかしいっす。
気をつけなさい。
では弁護人、尋問を。はい、尋問開始。
容疑者を確保した自分は、次にこの目で現場を調べた。
そして、死体のそばでメモを見つけた。
明らかに血で「マヨイ」と書いてあった。
ま、それは事実ですね。
で、分析の結果、それは千尋さんの血だった。
そして、被害者の指には血がついていた。
被害者は死ぬ前に犯人の名前を書き残した。
うーん、まぁ死ぬ前に千尋さんがメモを書いたっていうのは本当だけど、その書いた名前が犯人の名前っていう証拠はありませんよね。
もしかしたら、まよいちゃんに何か伝えたいことがあったのかもしれないし、
例えば、まよいちゃんが何か重要な情報を握っているから、まよいちゃんに連絡してっていうメッセージだったかもしれない。
犯人の名前だっていう証拠はないですよね。
じゃあ、揺さぶってみましょう。
いとのこ刑事、被害者が犯人の名前を書き残すケースはかなり多いんですか?
推理小説やドラマなんかではよく見かけるっす。
何をバカなこと言ってるんですか。
ぐっ。
現実にはどうなんですか?
うん、確かに小説とか漫画とか映画の世界だと、犯人がダイイングメッセージを残すっていうシーンがよくありますよね。
でも、実際のところ、現実の殺人事件の現場では、そういうことって本当にあるんですか?
あまり聞いたことないっす。
被害者が妹の名前を書き残すなんて、不自然だとは思いませんでしたか?
うん、もしかしたら真犯人が千尋さんの血を使って書いたのかもしれないですよね。まよいちゃんに疑いがかかるように。
そ、そうっすね。実は少し。
意義あり。はい、御剣検事が出てきました。
そこまでだ。
証人がどう感じたかは問題ではない。
問題は、被害者が被告人の名前を書き残して告発していることだ。
自分を殺害した犯人として。
せ、静粛に。静かに。
今のはかなり不利に響いたな。
そ、そうっす、御剣検事の言うとおりっす。
証言はここまでだな。
よし、矛盾を叩きつけてやるとするか。
うーん、矛盾を叩きつける?
うーん、ちょっと証拠品ファイルを見ます。
あ、そうか、この解剖記録によると、千尋さんは即死してるんですよ。
殴られてすぐ死んでるはず。
即死なのにメモを書き残すなんて無理ですよね。
これを突きつけてみよう。
いとのこ刑事、1つ確かめておきたいことがあります。
あなたは被害者の千尋さんがこの文字を書いて、被告人綾里真宵を告発したと、本気でそう主張するつもりですか?
な、なんすか?そのいかがわしい言い方は。
当たり前っす。
他に書けた人間はいないっす。
逆ですよ、刑事。
逆っすと?
このメモ、被害者にだけは絶対にかけたはずがない。
これはあなた方警察の資料だ。
鈍器による一撃で即死。死んでるじゃないですか。
あれ?
あれ?じゃないでしょう。
静粛に。確かに弁護人の言う通りです。
即死した人間にメッセージを残すことなど。
弁護人、失礼だがその解剖記録はいつ手に入れたものかな。
情報が古いのかな。
い、いつって。事件の当日?翌日?
翌日かな。
あれは事件のあった次の日のことでしたけど、それがどうかしましたか?
その資料は古いよ、弁護人。
何ですって?
昨日、私の命令で再調査があった。
あ、もう1回調査したんですね。
被害者は鈍器で1回殴られてほぼ即死の状態だった。
ただし、殴られてから数分間生きていた可能性を認める。こういう結果が今朝私のところに届いているのだよ。
即死じゃなかった。
そ、そんな。
つまり、被害者は「マヨイ」と書くだけの時間があったわけだ。
以上だ。
な、なるほど。御剣、か、かっこいいことしやがって。
なんだ、弁護人、その目は。
何か言いたいことでも?
御剣がインチキ?
刑事がインチキ?
自分がインチキ?
御剣はインチキだ。
御剣検事、あなたは被告人を有罪にするためならば手段を選ばないとか?なぜ再調査などする必要があったんですか?
成歩堂くん、口を慎みたまえ。
そんなことは言っちゃいけない。
構わない、裁判長。
弁護人、君が何と言おうと、この記録は正式なものだ。
裁判長、この記録の受理を。
わかりました、受理します。
証拠品、解剖記録のデータを書き直した。
いかがだろうか。
被害者が犯人を告発したという可能性は極めて高い。
うーん、そうかなぁ。
そう考えるのが自然でしょうな。
くそぉ、まずいな。
では、次の証人を入廷させていただこう。
まさに殺人の瞬間を目撃した悲劇の少女をここへ。
では、松竹梅世さんを入廷させてください。
あの女のどこが悲劇の少女だよ。
はい、今日も全身ピンクです。
証人の名前を。松竹梅世です。
よろしくお願いします。
証人が出ただけでそんなに盛り上がらない。
証人もむやみにウインクしないように。はーい。
やっかいだな。今ので法廷中の男のハートしりわしづかみだぞ。
なんで法廷のその傍聴してる、傍聴席の人たち、全員男の人なんですかね?
事件のあった9月5日の夜、あなたはどこにいたか?
えっと、梅世は出張先のビジネスホテルにいました。
ホテルにはその日の午後にチェックインしました。
事件があった綾里法律事務所のすぐ向かい側にあるホテルか?
そうです。
そこであなたが見たことを証言してください。
梅世の証言です。
あれは夜の9時頃でした。梅世窓を見たんです。
そうしたら、長い髪の女の人が、お、襲われてるじゃないですか。
襲っていたのはもちろん被告席のちっちゃい子よ。
女の人は攻撃をかわして逃げたんです。
攻撃をかわして逃げた。
あの子はそれを追いかけて、とどめを。最後の一発、とどめを。
女の人は、ああ...女の人はそれでぐったりとなっちゃって。
以上、梅世が見たのはそれだけ。
ふむ。いかがかな、裁判長。
なるほど、疑問の余地はありませんな。
疑う部分がない。これ以上時間をかけることもありますまい。
ちょ、ちょっと待ってください。
何ですか、弁護人。
僕の尋問がまだです。
しかし今の証言はほぼ完璧だったと思いますが。
確か君は綾里千尋の弟子だっけな。
彼女のやり方ならばよく知っている。人の証言のあらを探す卑怯なやり方。
人の証言のちっちゃいミス、あらを探す卑怯なやり方。
な、なんだと。
どうしますか、弁護人、尋問をしますか?
もちろんする。もちろんさせてもらいます。
御剣は梅世に尋問されるのを恐れている。梅世に尋問したら、あらが出るので、尋問させたくないんですね。
あの証人、どこかに弱点があるはずだ。
わかりました。では尋問を。
尋問開始。
あれは夜の9時頃でした。梅世窓を見たんです。
そしたら長い髪の女の人が襲われてるじゃないですか。
襲ってるのはもちろん被告席のちっちゃい子よ。
本当に?揺さぶります。
どうしてそれが被告人だとわかったんですか?
え?そ、それは体型が女の子だったし、それにちっちゃかったんだもん。
うん、体型だけでまよいちゃんって言い切ることはできないですよね。
現場には少女の体型をして身長の低い人物は1人だった、疑問の余地はない。
そうだな。「確かにその通り」か、「今の証言はおかしい」。今の証言はおかしいはず。
ちょっと待ってください。
今の証言はおかしい。
な、何がよ。
梅世さん、あなたは「目撃などしていない」「嘘をついている」。
目撃などしていない。そもそも本当に被告人を目撃したんですか?
あ、顔が変わりました。
痛いところを突かれたのかもしれない。
弁護人、ど、どういうことですか?
そうよ、どういうことよ。
梅世、信じらんない。
いいですか、もし本当に綾里真宵を目撃していたのなら、体型よりも先に服装が目につくはずなのです。
確かに。特徴的な服装をしてましたよね。
彼女は見ての通り、妙な、変な和服を着ている。霊媒師の格好をしてます。
ついでに頭の上をこれまた妙な形に結っている。
しかし証人の証言では、そのことは完全に無視されている。そんなことはありえないのです。
そ、それは...。し、しかし事件当夜もその格好をしていたかどうか。
その格好だったのです。僕は見ました。
そして先ほどのいとのこ刑事も見ているはずです。どうですか、梅世さん。
くっ、な、なにそれ。
また顔が変わりました。
う、梅世ちゃんと見てたわよ。
ただ、細かいこと話しても仕方ないかなって。
証人、見たことはちゃんと全部話すようにしてください。
すみません。梅世、反省。
ではもう一度証言を。
くそ、そう簡単には参らないか。
はい、もう1回証言します。
梅世、ちゃんと細かいところまで見てたんだから。
被害者の女の人、最初の攻撃をかわして右に向かって逃げたの。
そしたら和服の女の子が追いかけていって、持っていた凶器で殴りつけたの。
凶器だってちゃんと見たわよ。
時計よ、時計。置き時計ってやつ?考える人の形してたわ。
うん、これはおかしいですね、この証言は。
あの考える人の置物が時計ってわかるはずないですよね。
あとで揺さぶりましょう。
どう?こんなにはっきり見てたんだから。
なるほど。最初からそこまで細かく話してくれていればね。
では尋問をお願いします。
置き時計のところ。置き時計のところで、あ、これを突きつけましょう。
梅世さん、あなたは今とんでもないことを口走りましたね。
な、何よ。脅かすのなしにしてよね。
この考える人をあなたは置き時計だと言った。
しかし見ただけでそれが分かるはずがないんですよ。
最近同じような状況で、これを時計と言った人がいた。その人物は殺人犯でしたよ。
前回の事件ですね。
静粛に、静粛に。
梅世さん、あなたはなぜこれが時計だと知っていたのですか?
うっ。また痛いとこ突かれた。
証人は犯行を目撃していた。大切なのはその1点だけだ。
弁護人は細かい点をつついて、目くらましをしようとしている。重要なポイントをずらそうとしている。
そうですね、その質問は却下。
このやり方は僕の武器です。
これで僕は真犯人を見つけたことがある。1回だけど。
考えてます。成歩堂くんの意義を認めます。
証人は質問に答えなさい。
危ない危ない。この質問が却下されてたら勝負は決まっていたよ。
え、え?結局どういうこと?
なぜ凶器が時計と知っていたか答えるんです。
え、だ、だって...。う、梅世、聞いたから。
そう、梅世、あの時計が鳴るのを聞いたの。
あなたは綾里法律事務所に行ったことがあるんですか?
ば、ば、バカなこと言わないでよ。行くわけないでしょ。
ほ、ホテルの部屋から聞いたんです。
現場の綾里法律事務所と板東ホテルはとても近い。聞こえてもおかしくはない。
どうですか、弁護人、これで納得しましたか?
いいえ、まだです。
納得しちゃったら負ける。
なぜなら...鳴ったはずがない。
いいですか、あの時計は鳴るはずがない。
なぜなら、機械が入ってないって言ってましたよね。
その時計には今は機械が入っていないのです。
電話で言ってましたよね。
な、なぜあなたにそんなことが?
とにかく調べてください、今すぐに。
あ。どうですか、裁判長。
べ、弁護人の言う通り、この時計には機械が入っていない。空っぽです。
成歩堂くん、これはどういうことですか?
ご覧になった通りです。
時計に機械は入っていなかった。
だから鳴るはずはなかった。
したがってこの証人は大嘘つきです。
ぐうぅ。
くっくっくっ。
なかなか楽しませてくれるね、弁護士くん。
こいつ、時計が空っぽだったこと知ってたな。
どうやら君は1つ忘れているようだ。
確かに時計は空っぽだな。鳴るはずがない。
しかしその時計の機械がいつ抜き取られたのか?証人が音を聞いた後に抜き取られたのなら、何の矛盾もない。
た、確かにその可能性はありますね。
梅世さんが時計の音を聞いた後、機械は抜き取られたのかも。
その通りだ、裁判長。
いかがかな、弁護人。あの機械がいつ抜き取られたのか証明できますか?
うん、なんかあの電話で話してたから、録音記録に残ってるはずなんですよ。
はっ、そんなことできるわけが。
できますよ。
な、なに?
御剣検事、覚えてるよ。
法廷では証拠が全てだったっけ?
見せてやるよ、あんたの大好きな証拠を。
時計の機械が抜き取られたのがいつだったか示す証拠品は、これ。
ね、ここで千尋が言ってますね。
さっき時計の機械を抜いちゃったから。代わりに書類を入れてあるわ。
うん、なので、これを突きつける。これを見てください。
ほう、何やらかわいい携帯電話ですな。
うわー、弁護士さん、女の子みたい。
これ別にこの人のじゃないのに。
い、いや、これはその、僕のじゃないんですよ。いいですか?これは被告人の携帯電話です。
そしてこいつには、事件当日の被害者との会話が録音されているんです。
静粛に、静粛に。
ひ、被告人の携帯電話だと?聞いてないぞ、私は。
いとのこ刑事が見落としたんじゃないかな。
ぶつぶつ...来月の給与査定覚えておくがいい。
えっと、この検事が、いとのこぎり刑事の給料の額を決めてるのかな?
給与査定っていうのは、まぁ仕事でなんか結果を出したりしたら、査定が上がって給料が高くなりますよね。
その査定を来月下げてやるって言ってるんですね。
おやおや、かわいそうに。
とにかく聞いてみてください。
ピッ。とにかく、その考える人?預かればいいんだ。
そうよ。
あ、でも今はこの時計しゃべらないけど。
え、なんで?つまんない。
さっき時計の機械を抜いちゃったから。
9月5日午前9時27分。
つまり事件のあった日の午前中、まだ証人がホテルに来る前から、時計の機械はすでになかったわけです。
くっ。んくー。さあ梅世さん、聞かせてもらいましょうか。なぜ凶器が置き時計と知っていたかをね。
確か、確か...そ、そうです。あの時計、前に見たことがあるんです。
うーんと、どこのお店だったかな。
うん、見たことあるはずないですね。これは矢張くんが作った世界に2個しかない時計だから。
梅世、すっかり忘れてました。
前に見たことがあった?それなら筋は通りますね。弁護人、これで問題ありませんか?
問題あります。
前に見たことがあるという証人の発言は、ある証拠品と思いっきり矛盾しています。
ほ、ほう。では提示してもらいましょうか。
証人が時計を見たことはなかったことを示す証拠品を。
簡単なことです。あの時計は店に並んだことなどないんですよ。
え?
あれは僕の友達が作ったものでね、この世に2個しかないんですよ。
しかもそのうちの1個は警察が保管しています。
そ、そんな。
さあ、今度はどんな言い訳をしましょうか。
ぐう。いや、もう言い訳しようがないかな。
めっちゃ怖い顔になった。
なんだっつーのよ、このギザギザ頭が。
あんな時計のことなんかどうだっていいんだよ。
あの小娘がやったんだ。とっとと、早く死刑にしちまいな。
ま、ま、ま、待ちなさい。
裁判官も驚いてますね。
ここは法廷です。
証人、冷静になるように。
落ち着いて。
はぁ、はぁ。
え、あ、や、やだ。
う、梅世ったら。
ちょっぴり、マジギレ?しちゃったみたい。
怖い怖い。
こ、こ、怖いよ。
証人、私からお聞きしよう。
あなたはどうして凶器が時計だと知っていたんですか?
ふぅ、やれやれ。
弁護人、あなたの意見はどうですか?
ここが勝負どころだな。
はい、では僕の考えを言います。
松竹梅世はなぜ凶器が時計だと知っていたのか。それは、情報を聞いていた。
証人はあの時計を手に取ったことはない。しかし彼女は、それが時計であるという情報を聞いていたんです。
聞いていた?
そうです。
それ以外に彼女が考える人を時計だと知る方法はない。
そして僕はその証拠品を提示することができます。
ほう、それは面白い。
では見せてもらいましょう。凶器が時計であることを証人が聞いていたという証拠を。
これですね。
盗聴器。
梅世の部屋にあった盗聴器。
これで、法律事務所、綾里法律事務所の盗聴をしていたから、あの置物が時計だと知っていた。
はい、でもこれはホテルの部屋から勝手に盗んできたものなので、証拠品として提出して大丈夫なんでしょうか。
まあいいや。とりあえず突きつけます。これを見てください。
あ、あぁ...そ、それは...。僕が梅世さんの部屋から見つけたものです。
弁護人、そ、それは一体...。
松竹梅世さん、あなたは被害者、綾里千尋さんの電話を盗聴していましたね。
あ、部屋に盗聴器を仕掛けてたんじゃなくて、電話を盗聴してたんですね。
う、うぐっ。
裁判長、これはもうお話にならない。
しかし、証人が盗聴器を持っていたのは気になります。
弁護人は証人が電話を盗聴していたと主張するつもりか?
そりゃそうでしょ。
それならば、まず証明しなければならないことがある。
すなわち、被害者が電話の会話中に凶器を時計と言ったことがあるか。
そんなことが君に証明できるのか?
できますよ、ごく簡単にね。
証拠があるんですよ。被害者が電話で凶器のことを時計と表現したという証拠は、これにあるかな。
あ、言ってますね。
うん、置き時計よって。
えっと、戻る。
これを突きつけます。被告人の携帯電話です。
さっき見ましたな。
もう一度、被告人と被害者の会話を聞いてください。
あ、お姉ちゃん、どうしたの?珍しいね。
うん、実は預かってほしいものがあって。
また?今度は何?
置き時計よ。
考える人の形をしてて、なんと喋るの。
うん、言ってますね。
松竹梅世さん、あなたは盗聴器を使い、会話を聞いていた。
だから、考える人が時計だと知っていた。
違いますか?
う、うぐっ。
裁判長、これはもうお話にならない。
お話にならないかどうか、証人の顔を見ていただきたい。
話にならないっていうのは、もうバカバカしい、話す意味がないってことですね。
証人の顔を見てください。
弁護側は答えを要求します。
証人はかなり動揺してるので、これは絶対何かありますよね。
証人、答えなさい。
証人。うるせえんだよ。
気安く話しかけるんじゃないよ、このタコが。
なんかもう二重人格みたいですね。
み、み、みんなで...みんなして...う、う、梅世を...。
梅世をいじめるのね。そうなのね。うぇーん。
今、法廷中の人間がこいつの素顔を見た。
裏の顔を見ましたね。とどめを刺すなら今だ。
なぜ盗聴を?
答えてください。
どうして答えなくちゃいけないの?殺人事件とは無関係でしょ?
くそぉ、御剣から指示された通りに答えているな。
いいですか、あなたは殺人事件の被害者を盗聴していたんですよ。
ものすごく怪しいじゃないですか。
弁護人の言い方は気になりますが、気持ちはわかります。確かに怪しい。
どうなのですか、証人。あなたが殺人とは無関係だと証明はできませんか?
ふん、できるわけないさ。
弁護士さん、なーに、その顔?「ふん、できるわけないさ」とか思ってるんでしょ。
むむ、やるな。見透かされてますね。
残念でした。できるに決まってんでしょ。
そ、そんなバカな。
はんっ。サムい男ね。今時「そんなバカな」って。寒い。ダサい。
えへん。いい?事件があったの夜の9時頃でしょ?
梅世その時、ボーイさんからルームサービスを受け取ったの。
ル、ルームサービス?
梅世、アイスコーヒーを頼んだの。
知ってる?アイスコーヒー。早く飲まないと氷が溶けてただのコーヒーになっちゃうの。
あ、アイスコーヒー?
嘘だと思うならボーイさんに聞いてみたら?
自分は9時にルームサービスを頼んで、アイスコーヒーをボーイさんから受け取ってるから、アリバイがあるって主張してるんですね。
つまり彼女は現場に行っていないということだ。
するとどういうことに?
誠に遺憾ながら、誠に残念ですけど、証人はどうやら被害者の電話を盗聴していたらしい。
それは認める。しかしそれはこの殺人事件とは全く関係ない別の犯罪だ。
うん、この殺人事件とは無関係だ。
被告人綾里真宵の殺人を目撃したことは事実なのだ。
くそぉ、このままじゃ逃げられる。
梅世と殺人事件を結びつけられない限り、勝ち目はない。
弁護人、どうしますか?
え、えーと…すると残された手は…ボーイの尋問をする。
ボーイ…を呼んで尋問してみましょうか。
それしかないですね。
ルームサービスを運んだボーイを尋問させてください。
そこに何かトリックがあるはずです。何か仕掛けがあるはず。
うわー、やっぱりサムい人。今時トリックって。
私はその尋問に反対する。
な、なぜですか?その理由は?
盗聴は殺人とは関係ないというのが私の考えだから。
但し、君が1つ条件を飲むなら、ボーイの尋問に同意してもよい。
何ですか?何の条件ですか?条件?
ボーイを尋問した結果、松竹梅世のアリバイが崩せなかった場合、当然松竹梅世は犯人ではないということになる。
その場合は、君は綾里真宵の有罪を認める。
何ですか、その交換条件は。
それが条件だ。
なんだそりゃ。ボーイの証言から何かを引き出せなければ、まよいちゃんはその場で有罪というわけか。
どうする?ま、でも諦めたら有罪になっちゃうから、条件を飲むしかないですね。
えい、とりあえずやってみるか。
わかりました。条件を飲みましょう。
ふっ、バカが。
罠にかかったか。
なんだって?
あ、あの、やっぱり...。
よろしい。
では、ホテルのボーイを入廷させてください。
来てるんですね。
では、質問を始めさせていただく。
先に御剣が質問します。
いかにもボーイのイメージに忠実な男だ。イメージ通りの男だ。
飲み物とかそのまま持ってきてますね。ボーイの格好のまんま来てます。
仕事中にご招待をいただいて、参上した次第でございます。
仕事中に急に呼ばれてそのまま来たんですね。
では、ティーセットも重いでしょうから、早速証言をお願いします。
かしこまりました。
はい、梅世のルームサービスについて証言します。
私、板東ホテルのボーイ長をしております。
あれは夜の8時過ぎでしたか、梅世様からお電話がありました。
きっかり9時にアイスコーヒーを持ってきてほしいと。ちょうど9時に持ってきてほしいっていう注文だったんですね。
それで私、きっかり9時に持って行った次第でございます。
アイスコーヒーは、間違いなくそのご婦人、その女性にお渡しいたしました。
では弁護人、尋問を。え、なんか矛盾してそうなとこありました?
はい、わかりました。
え?このボーイの尋問で梅世が殺人に関係している可能性を証明できないと、まよいちゃんはおしまいだ。
はい、尋問開始します。
でも、なんか突きつけられそうな証拠がない。え?
とりあえず、ちょっと全部揺さぶっていきます。
あの、仕事は何をしているんですか?
何でもいたしますよ。
フロントでチェックイン、チェックアウトの管理から、お部屋のお掃除に、ベッドメイキング、ついでにルームサービスもお運びいたします。
梅世様のチェックインも、もちろん私が。
いつもそんな気取った喋り方なんですか?
気取った、「私、何々でございます」みたいな喋り方なんですか?
弁護人、つまらないことは聞かなくてよろしい。
確かに事件には関係ないですね。
あれは夜の8時過ぎでしたか、梅世様からお電話がありました。
また揺さぶってみます。
梅世さん本人の声でしたか?
間違いございません。
ど、どうしてそう言い切れるんですか?
お客様のチェックインは私自身が担当いたしました。うん、だから、声を覚えていたんですね。
その時、お美しい顔を拝見して、お声も拝聴しております。
その時から目をつけて...。いや、その、えへん。
目をつける。ああ、可愛い子だなって狙っていたんですね。
とにかく、よく覚えておりました。
それでどうなりましたか?
きっかり9時にアイスコーヒーを持ってきてほしいと。揺さぶる。きっかり9時ですか?
はい、何度も念を押されました。
9時ですよ、9時ですよ、絶対9時ですよって念を押されました。
テレビを見ていたそうで、番組が終わったら飲みたいと。
それで私、きっかり9時に持って行った次第でございます。
きっかり9時に?
きっかり、しっかり、はっきり、くっきり9時でございました。
その妙な自信は一体どこから?
梅世様からそれはもう、強く念を押されていましたから。絶対9時ですよって言われてましたから。
「ボーイさん、お願いよ。梅世、9時に飲みたいの」みたいな感じで。
それで私、時報とともにノックした次第でございます。
なんか作為を感じるな。わざとらしい。
アイスコーヒーは間違いなく、そのご婦人にお渡しいたしました。
松竹梅世本人に間違いありませんか?
もちのろんでございます。もちろんです。
もちのろん?
オフコース、もちろんを、私風にこじゃれてみました。
「もちろん」をちょっとおしゃれな言い方にしてみました。
その妙な自信は一体どこから?
あの、ルームサービスをお持ちした際にですね、せせ、せ、せっぷんを、その...いただいたものですから。
せっぷんっていうのはつまりキスですね。
梅世にキスされた。顔がめっちゃ赤くなってます。
えー、なんか怪しいですね。なんかこの人に嘘の証言をさせるために、この人を梅世が誘惑したんじゃないかな。
せ、接吻?ええ、キッスのことです。ほっぺのここにチュッと。
な、な、な、なんでそんなことを?
きっと私に、その、ほの字だったのではないかと。
ほの字っていうのは好きっていうことです。
私もう忘れられなくって。
絶対不自然だ。おかしい。
梅世め、自分を印象付けようと工作していたな。
自分のことをしっかり印象付けて覚えておいてもらうために、わざとやったんだな。
だめだ、何も見つからない。もうおしまいか。
くっくっくっ。やっとわかってもらえたかね?
このボーイには嘘をつく理由がないのだよ。
さて、そろそろ退屈な尋問は終わりにしてもらえるかな。
そうですね。
え、ダメダメ。
では証人、ご苦労様でした。
え、有罪になっちゃうよ。いいのか、このままで?諦めちゃダメ。食い下がる。
ちょ、ちょっと待ってください。な、なんですか、弁護人。
さ、最後に1つだけ質問をさせてください。
そんな無駄なことを。
まあまあ、御剣くん。成歩堂くん、1つだけ質問を許します。
これが本当にこれが最後のチャンスだ。
何を聞くの?
何を聞けばいい?
チェックインのこと、ルームサービス、ベッドメイキング。
何を聞けばいいですか?
ルームサービスのことはもう聞きましたね。
ベッドメイキング?
事件が起きたのが夜だから、チェックインしてから事件が起きるまでの間に、ベッドメイキングはしてないはずですよね。
だから関係なさそう。
チェックインのことを聞いてみましょう。
チェックインのことを話してください。
梅世さんがチェックインした時のことを。
あー、はい、かしこまりました。
とにかく綺麗な方だなぁと。お近づきになりたいものだと思いましたが、残念でした。
お近づきになりたい、仲良くなりたいと思ったけど、残念でした。
そうですか。ん?
何が残念だったんです?
さすがの私も、横に恋人がいらっしゃっては。
梅世は一人じゃなかったってことですね。
な、なんだって?
い、今なんて言いました?
え?いや、私は、その...。
ボーイさん、もしかして梅世さんは、二人でチェックインしたんですか?
とりあえず異議を申し立てる。とりあえず。
とりあえず異議は却下します。異議を認めません。
答えなさい。証人。
は、はぁ、まぁそうでございました。二人でチェックインしました。
なぜそれを証言しなかったんですか?
ま、まあ、そ、その...き、聞かれませんでしたから。
怪しい。
それにしても、普通言うもんじゃないですか?
い、いえ、その...実は、そこの検事さんに...。
聞かれない限りそのことは言うなと。
うん、口止めされてたんですね。
このバカボーイが。
か、勝った。勝った?
松竹梅世はツインルームに男性と二人でチェックインした。
間違いありませんね。はい。
そして、あなたがルームサービスを運んだ時、あなたはその男を見ていない。
その通りでございます。梅世は一人だったんですね、部屋に。ふむ。
裁判長、この時点で被告人綾里真宵に判決を下すのは不可能です。
なぜなら犯人の疑いが強い人物が他にいるからです。
そうですね、御剣検事。
その梅世と一緒にチェックインした男性が、あの真犯人の金持ちそうな男ですね、きっと。
そして御剣検事もその人が怪しいってわかってる。
だからボーイに、そのことを証言させないようにしていたっていうことですね。
誰だその人物とは?
いや、わかってるでしょ?その人物とは梅世と一緒にいた男ですよ。
梅世と一緒にチェックインした男です。
いいですか?すでに証明された通り、松竹梅世は盗聴をしていた。
彼女自身は犯行の時間にアリバイがある。
しかし梅世と一緒だったこの男なら、犯行は可能でした。
事件があった時間、ボーイはこの男を見ていません。
今さらそんな都合のいい言い分が。今さら?
この男の存在を今まで隠していたのは、御剣検事、あなた自身ですよ。
貴様ごとき素人に、この|御剣が...。信じられん。
はい、すごく悔しそうです。
そこまで。弁護人の主張を認めます。検察側は、この男についてきちんと調査をするように。いいですか?
了解した。
本日の綾里真宵の審理はここまでとします。
では、本日はこれにて閉廷。
9月7日午後2時24分、地方裁判所被告人第一控室。
あ、まよいちゃん。
弁護士さん、すごいかっこよかったです。
そ、そう?
もう私、痺れっぱなしでした。かっこいいと思って痺れっぱなしでした。
いや、あ、そう?ははは。
あ、でもあの検事さんも素敵だったかな。
え?
白目をむいて、唇をブルブル震わせたあの表情、グッときちゃいますよね。
そ、そうかな。
で、どうなんですか?私、もう帰れるんですか?
い、いや、ダメだと思うよ、まだ。
うん、あの、もう一人怪しい容疑者が見つかったと言っても、まよいちゃんへの疑いが晴れたわけではありません。
まだ釈放はされないんですね。まだ家に帰ることはできません。
うう、そうなんですか。
でも今日の法廷で大きな手がかりを見つけたから。
手がかり?
梅世と一緒だった男のことだよ、もちろん。
あ、なるほど。
そういえば梅世さん、どうなったんですか?
とっつかまったみたい。いい気味だね。
梅世さんは、殺人犯ではないけど、盗聴をしていたという容疑で捕まったんですね、きっと。
留置所に行けば会えるはずだ。後で行ってみようかな。
とにかく、事件はまだ解決したわけじゃないんだ。
は、はい。
僕はあの男のことを調べてみる。
そいつがお姉ちゃんを?
多分そうだ。
大丈夫、明日までに必ず見つける。
お願いします。
もう明日また法廷が開かれるんですね。
明日の法廷の武器にするため、僕は松竹梅世の証言をまとめた書類をもらった。
しかし、松竹梅世の証言は結局嘘ばかりだったため、証言書に書かれていたのは次の一文だけだった。
被害者は攻撃をかわし、右に向かって逃げたが、追いつかれて殴られた。
この一文だけが梅世の証言として法廷記録にファイルされました。
こんなものが武器になるのかね。
とにかく調査に出かけよう。
いつまでもまよいちゃんを留置所に置いとくわけにはいかないからな。
つづく。
はい、まだ解決しませんでした。
はい、じゃあちょっと今日は一旦ここまでで保存をして、また次回、この翌日の法廷ですね、続きをやりましょう。
おそらく次回、その松竹梅世と一緒にホテルに泊まっていた男が出てきて、その男に尋問をしていくことになると思います。
次で終わるといいけど、どうですかね。
じゃあまた次回、楽しみにしててください。
またね!
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