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こんにちは。
今日もまた、最近日本で話題になっているニュース、社会問題の中から1つピックアップして、解説していきたいと思います。
今日取り上げるのは「闇バイト」です。
皆さん、闇バイトって聞いたことあるでしょうか?
ここ最近、この闇バイトというワードを本当によくニュースで目にします。
この言葉自体は、何年も前から使われている言葉ではあったんですけど、ここ最近、特にすごく話題になっています。
闇バイトって何でしょうか?
まず、この言葉の意味について、ちょっと考えてみましょう。
闇バイトです。
まずバイトというのは、もちろん皆さんご存知だと思うんですけど、主に若い学生さんとかが短期間、そして短時間で働く仕事ですよね。
何かこう、特別なスキルを要する、専門性を要する仕事というよりかは、割と簡単に気軽にできる仕事というイメージが強いです。
学生さんが授業の前後とかに数時間働いてちょっとお小遣いを稼ぐみたいな、そんなイメージですよね。
もちろん自分でバイトして、学費も生活費も稼ぎながら学校に通うみたいな苦学生もいるとは思うんですけど、
一般的に言えば、若い子が週に数回数時間ずつ働いて、ちょっと友達と遊ぶお金を稼いだり、バイト代を貯めて旅行に行ったり、そういう場合が多いと思います。
多いのは塾講師とか家庭教師のバイト、飲食店のバイト、あとはコンビニとかスーパーのレジ打ちのバイトとかですかね。
私も大学生の時にはコンビニやレストランでバイトしてました。
じゃあバイトの前についている、この「闇」という言葉。
これも皆さんご存知だとは思うんですが、光の差さない暗い状態を指しますよね。
真っ暗な場所を暗闇って言ったりしますよね。
で、そこから派生して、闇という言葉には、光の差す表ではなくて、裏で、影で行われる違法なこと、犯罪行為という意味もあります。
例えば、「闇市」とか「闇取引」という言葉があります。
闇市、闇取引というと、違法に開かれる市場とか、違法に行われるお金や物の取引のことです。
法律で禁止されている違法なものを売買したり、あとは違法な価格で売買したりすることですね。
闇市は戦後、第二次世界大戦後、物がなかった時代、物資が不足していた貧しい時代に、日本に多く存在していたらしいです。
この2つの言葉、犯罪を匂わせる「闇」と、気軽に簡単にできる仕事「バイト」を組み合わせた「闇バイト」。
これは最近、若者が、もちろん若者だけじゃないですけど、主には若い子たちが、バイト感覚でお金をもらって犯罪行為に手を染めてしまうことを意味しています。
バイトみたいな軽い気持ちで、気軽に、高額な報酬を得て犯罪に関与する。
それが闇バイトです。
具体的にどんな犯罪を行うかというと、詐欺や強盗が多いです。
詐欺や強盗の実行役です。
実行役ですから、詐欺や強盗を企てる、計画する役割ではなくて、首謀者は別にいて、その指示を受けて実際に詐欺や強盗を行う、実行役ですね。
他には何か違法なもの、例えば、覚醒剤とか違法な薬物などを指示された場所まで運ぶような運び屋の仕事。
それから自分の名前で銀行口座とか携帯を契約して、その契約の名義を他人に売るとか、そういった犯罪に関与するケースが多いようです。
今、SNSとかネットの掲示板などに掲載された広告とか投稿を見て、軽い気持ちでバイト感覚で応募して犯罪に手を染めてしまう若者が増えているんだそうです。
中には中学生もいるんだそうです。
例えば、この画像のように、まあこの画像のようにでかでかと「闇バイト募集」とは実際には書いてないと思いますけど。
ホワイト案件、誰でも簡単、高収入、未経験者歓迎、即日入金、安全安心。
ちょっと言葉の解説をしておきます。
「ホワイト案件」とありますね。
皆さん、ブラック企業って聞いたことありますか?
ブラック企業。これは労働環境がすごく悪い会社のことです。
すごく残業が多いとか、残業が多いのに残業代が支払われないとか。
上司のパワハラがすごいとか。
そういう労働環境が悪い会社のことをブラック企業とかブラックな会社と呼ぶんですけど、これはその逆でホワイト案件、ホワイトな仕事ですよと書いてあるので、
労働環境がすごくいいですよ、残業もないし人間関係もいいし...ということをアピールしてるんですね。
それから即日入金とあります。
即日入金、だからその日に入金します、その日にお金を振り込みますということです。
普通日本だと、給与の支払いは月末締めが多いですね。
例えば10月だったら、10月に働いた分を月末で区切って、10月末までの働いた分のお給料を次の月の15日とか20日とか、決まった日に振り込む。
そういう給与の支払いが多いんですけど、「即日入金」と言っているので、翌月とかじゃなくて、もうその日に、
バイトしたその日にお金すぐ渡しますよ、すぐ振り込みますよということです。
本当にお金に困っている人、すぐにお金が欲しいという人にとっては、とても魅力的に聞こえますよね。即日入金。
こういった誘い文句でバイトを募集するんですね。
ま、ちょっと考えれば、世の中そんなに甘くない。
そんな簡単にちょこっと働いただけで高額な報酬が貰えるなんて、そんなうまい話あるわけない。
そんなバイト怪しい...と分かると思うんですけど。
めっちゃいいじゃん、これ!って素直に受け取って手を出してしまうんですね。
はい。
で、多くの場合、そういった募集広告には詳しい仕事内容は明記されていないんだそうです。
詳しくは書かれていません。
なので、最初応募する時には、犯罪が絡んでいるということを知らずに応募するケースが多いんだそうです。
知らずに軽い気持ちで応募してしまって、犯罪者になってしまう、そういうケースが今多く起きているんですね。
報道によると、闇バイトの流れはこんな感じです。
SNSを見てたら、バイト募集の広告が流れてきました。
え、1日で10万!?めっちゃいいじゃん!このバイト!
応募してみようかな。
軽い気持ちで応募します。
そうすると、こんなことを指示されます。
まずは個人情報を送ること。
名前だったり、住所だったり、電話番号だったり、時には家族の個人情報まで要求されることもあるそうです。
例えば「給与の振り込みのために必要な情報です。」みたいな、それらしい理由をつけて個人情報を要求されます。
で、応募した人も、まあ、ね、「給料をもらうために必要ならしょうがないよね」っていうことで、個人情報を渡してしまいます。
それからもう1つ。テレグラムに代表されるような匿名性の高い通信アプリでの連絡を指示されます。
テレグラムって、私も詳しくは知らないんですけど、通信記録が残らないんだそうですね。
誰といつどんなやり取りをしたか。そのやり取りの記録、通信記録がなんか暗号化されて残らないんだそうです。
そういう匿名性の高い手段、相手が誰だか分からないような手段を使って連絡を取ることを指示されます。
そして、そのアプリを通して、指示を受けて実行する。犯罪に加担してしまう。
そして、運が悪ければ警察に捕まってしまうということです。
ま、犯罪を犯してるわけですから、捕まるのは当然のことですけどね。
でも後でまた詳しく話しますが、その闇バイトで雇われた子たちが、犯罪だとわかって、犯罪から足を洗いたい、
辞めたいと思っても、辞められない、なかなか辞めることができないという問題も今、報道されているんです。
このことについては、後でもうちょっと詳しく触れますね。
そういった闇バイトの子たちを取り仕切っているこの犯罪組織がどんな風になってるのか、ちょっと図で表してみました。
こんな風になってるんだそうです。
これはあくまで一例ですけど。
トップに首謀者がいます。
この首謀者は主に暴力団や半グレなどの反社会的勢力です。
反社会的な活動をするグループです。
暴力団はヤクザですよね。
半グレっていうのは、おそらく語源は「半分グレてる」です。
「半分グレてる」から来てる言葉だと思います。
グレてるというのは不良ですね。
思春期の子、十代の子とかが、道を踏み外して悪いことをする。
ちょっと不良になる。これを「グレる」と言いますけど、半グレ集団は、暴力団とまではいかないけれど、
悪いことをしているグループ、犯罪行為をしているグループのことです。
暴力団や半グレ集団などがこういった事件の首謀者、黒幕だと言われています。
その下に指示役がいます。指示を出す人ですね。
で、その下にいるのがリクルーター、闇バイトの人員を雇う人ですね。
その下で、一番下で実行役をするのが闇バイトで雇われた子たちです。
実行役にもいろんな役割があって、例えば、かけ子、出し子、受け子、運び屋などがあります。
この言葉を説明するために、ちょっと詐欺の話をします。
詐欺にもいろんな詐欺があると思うんですけど、皆さんオレオレ詐欺って聞いたことありますか?
オレオレ詐欺です。
これは2000年代前半、だから今から20年前ぐらいに流行った...流行ったっていうのもちょっとおかしいんですけど、大きな問題になった詐欺です。
どんな詐欺だと思いますか?
オレオレ詐欺。
これはまず、高齢者の自宅に電話がかかってきます。
「あ、ばあちゃん?俺、俺!」と言います。
「ん?誰?」「俺だよ。オレオレ!」
そうするとおばあちゃん、もしくはおじいちゃんは「誰かなこの声...誰の声だっけ?」と考えて、
「ま、ばあちゃんって言ってるし...孫のたかしかな」と思うわけです。
そして、「あ〜たかしか!久しぶり。どうした?急に」と言ってしまうんですね。
そうするとこの詐欺の犯人は、「ばあちゃん、実は俺、交通事故を起こしちゃってさ。示談金としてどうしても今すぐ300万必要なんだ。
ばあちゃん、ちゃんと返すから、貸してくれない?」
とか、「ばあちゃん、俺会社で大変なミスしちゃってさ。会社に損害賠償として500万払わないといけないんだよ。
今すぐお金振り込んでくれない?払わないとヤバいんだ。ばあちゃん、お願い!」
みたいなことを言うんです。
おばあちゃんは、かわいいかわいい孫が困ってますから、助けてあげたいですよね。
それで、言われた通りにお金を振り込んでしまったり、言われた場所にお金を持って行ってしまったりするんです。
そんな風に、孫や息子を装って、孫や息子のふりをして、「オレオレ!俺だよ!」と言って電話をかけて、
高齢者からお金を騙し取る詐欺事件が2000年代前半に相次いで起こりました。
それがオレオレ詐欺です。
初めはそういうシンプルなものだったのが、どんどんどんどん詐欺の手口も巧妙化していって、
例えば電話口に弁護士を名乗る人が登場したり、警察を名乗る人が登場したりするようになります。
上司を名乗る人が出てきたり。
そうすると、その息子や孫を装った人の話に真実味が増しますよね。
本当っぽく聞こえますよね。
それで、おじいちゃん、おばあちゃんは信じてしまってお金を騙し取られてしまう。
そういう事件がたくさん起きました。
警察が取り締まりを強化しても、詐欺グループはまた別の手法で詐欺をする。
またその対策をしても、また別のやり方を考えるっていう感じで、警察と詐欺グループのイタチごっこのような状態です。
そして、「オレオレ」だけじゃなくて、他にもいろんな詐欺が出てきました。
例えば、実際には買っていないもの、使っていないサービスの料金を請求される、架空請求される、架空請求詐欺とか。
警察や、銀行などの金融機関の職員を装って電話をして、キャッシュカードや通帳を騙し取る、預貯金詐欺。
リフォーム業者を装って、実際には必要のないリフォームを勧めて、契約させてお金を騙し取る、リフォーム詐欺。
いろんな手法が登場します。
今は「オレオレ詐欺」ではなくって、そういった組織ぐるみで行う詐欺を全部合わせて、総称して、「特殊詐欺」という風に呼ばれています。
で、さっきのこの言葉の説明に戻るんですけど。
そういった特殊詐欺グループの中で、最初に被害者に電話をかけて嘘をついて騙す人、その人は「かけ子」と呼ばれています。
そして、かけ子に騙された被害者からお金やキャッシュカードを受け取る役割をするのが「受け子」。
騙し取ったキャッシュカードを使ってATMでお金を引き出すのが「出し子」。
そして騙し取ったお金を指定された場所まで届けるのが「運び屋」。
こういう風に役割分担があって、組織ぐるみで詐欺行為を行っているんだそうです。
その一番下の、下っ端の実行役がSNSなどで募集されているというわけです。
そうやって闇バイトで集められた人たちというのは、大元の首謀者からしてみれば、捨てゴマです。
いらないんです。
使い捨て。
実行役をさせて、必要なくなれば、あとは知らない。
警察に捕まったって知ったこっちゃないゃないわけなんですよ。
下っ端として使われたバイトの人は警察に捕まりますね。
でも、大元の首謀者とか指示役とのやり取りは、さっきも言ったように、テレグラムみたいな通信記録の残らないアプリを使って行っているので、
警察は通信記録を辿って首謀者を捕まえることがなかなかできないんです。
難しいんです。
そのため、こういった組織ぐるみの詐欺が後を絶たないという状況になっています。
今、警察は、一般の人たちが、そうやって闇バイトで雇われた人たちによる詐欺や強盗の被害に合わないように気をつけてください、
という注意喚起はもちろんなんですけど、それだけじゃなくて、若い人たちに向けて、
闇バイトに応募してしまわないように気をつけてください、「簡単に高額な報酬が手に入りますよ」っていう甘い文句に誘われて
犯罪に関わってしまわないように気をつけてください、という注意喚起も強化しています。
そして、実際に闇バイトと知らずに応募してしまって、辞められずにいる人たち、その組織から抜けられずにいる人たち、
警察が保護しますから、守りますから、相談してくださいと言っています。
これどういうことかというと、報道によると、こういう闇バイトに応募してしまった人たち、
「あ、これ犯罪だ」「してはいけないことだ」「辞めたい」「この組織から抜けたい」と思っても、なかなか抜けられないということが起きているんだそうです。
さっき少し話したように、応募した時点で、自分や家族の個人情報などを要求されるケースが多いんですね。
最初はそんな怖い組織だとは知らずに、個人情報を渡してしまっています。
個人情報を握られてしまっています。
なので、「やっぱり辞めたいです」「抜けたいです」と言っても、「そんなこと言うなら家まで行ってやる」とか、
「家族に危害を加えるぞ」と言って脅されるんだそうです。脅迫されます。
このイラストにもありますね。「逃げられないぞ」「警察に密告するぞ」「家族がどうなってもいいのか」。
こんな風に脅されて、裏切ると何をされるか分からないという恐怖から、辞めたくても、犯罪から足を洗いたくても、辞められない人がいる、
ということも今報道されています。
それで警察は今、そういう人たちはちゃんと警察が保護しますから、あなたも家族も保護しますから、相談してくださいということを言っています。
ということで、今日は闇バイトをテーマに関連した内容を色々お話ししてきました。
じゃあ今日は以上です。