
こんにちは。今日はちょっと真面目な話をします。
え、毎年、WEF(世界経済フォーラム)というところが、世界各国の「ジェンダーギャップ指数」のランキングを発表しています。
その国がどれだけジェンダーギャップ、つまり男女格差があるかってことですね。
「経済」「教育」「健康」「政治」この4つの分野で各国の男女格差を評価して0~1の数字で発表しています。
0って言ったら完全に不平等な状態で、1って言ったら完全に平等、つまり男女格差がない状態だそうです。
なので1に近ければ近いほど平等な社会ってことですね。
皆さん、2023年の1位はどこの国だと思いますか?1位っていうのは男女格差が一番ない国ってことですね。1位、どこだと思います?
1位はアイスランドです。なんと14年連続でアイスランドが1位なんだそうです。
2023年の報告によるとジェンダーギャップ指数は0.912でした。1にすごく近いですね。
なので、まあアイスランドの社会は男女ほぼ平等と言えると思います。
そして2位はノルウェー、3位フィンランド、4位ニュージーランド、5位スウェーデンと続きます。
上位は北欧の国が多いですね。日本でも北欧っていうと、すごく福祉が充実していて、
平等で住みやすい国っていうイメージがすごく強いです。日本人は北欧の国に対してそういう印象を持ってる人が多いと思います。
では皆さん問題です。日本は何位でしょうか?
ちなみにこの調査、今回2023年の調査の対象国は全部で146カ国でした。日本は146カ国中何位だと思いますか?
なんと125位です。
かなり下の方ですね。ちなみにジェンダーギャップ指数は0.647でした。
この報告によると、世界の中で見ても日本という国はは男女格差が結構大きい国ということですね。
はい、今日はこの日本の男女格差、日本社会における男女の格差というテーマで話したいと思います。
動画の後半の方では私の実体験もちょっと交えながらお話ししたいなと思っています。
ちなみにさっき言った「経済」「教育」「健康」「政治」この4つの分野のうち、健康と教育に関しては、男女格差すごく小さいんですよ、日本も。
健康はジェンダーギャップ指数0.973でランキングは59位でした。
健康に関しては、むしろ女性の方がいいんじゃないかと思う部分もありますよね。
寿命、平均寿命も女性の方が確か5年くらい長いですしね。
教育の分野においても男女の格差はほとんどなくて、0.997で47位でした。
実際に私も日本で生まれ育って日本の教育を受けてきましたけど、女子だからといって不平等な扱いを受けた経験は特に思い当たりません。
問題は、政治と経済の面ですね。政治はなんとジェンダーギャップ指数0.057で順位は138位でした。
そして経済は0.561で123位でした。
政治に関していうと、日本の国会議員のうち女性が占める割合、どれくらいだと思いますか?
ちなみにね、さっきの全体のランキングで4位だったニュージーランドはもう男女ほぼ半々です。
まあ、ニュージーランドは首相も少し前まで女性でしたもんね、確か。
日本はですね、衆議院では女性の割合わずか10%。
参議院でも26%。国会議員全体で15.6%です。女性の割合少ないですね。
皆さんの国では大統領とか総理大臣を女性が務めたことはありますか?
日本では一度もありません。それから首長も女性が少ないですね。
首長というのは都道府県知事とか、市区町村長のことです。
都道府県とか市とか区とか町とか村とか、地域のトップですね。
地域のトップの人のことを、首長って言います。
日本には都道府県が47ありますけど、一昨年のデータだと、47都道府県のうち女性が知事を務めてる県は2つだけでした。
そして女性が首長を務める市区町村も全体のわずか2.3%でした。
私が住んでる福岡県の県知事も、福岡市の市長もずーっと男性です。
これを聞くと日本でジェンダーギャップがなかなか埋まらないのも当然のような気もしますね。
結局その政策とかを決める立場の人たちがほぼ男性な訳なので、そりゃあ、男性目線の政策しか通らないだろうし、女性の意見は通りにくいだろうし、
それじゃあいつまでたっても男性に有利な、女性にとってはちょっと不平等な社会の仕組みとか制度が変わらないのも当然だろうなと思いました。
皆さんの国ではどうですか?
じゃあ今度もう1つの経済の分野に関して言うと、日本は管理職の女性割合が他の国と比べて著しく低いみたいです。
もちろん男女の所得の格差、賃金の格差とかも大きいんですけど、一番顕著なのは管理職につく人の割合でした。
管理職っていうのは簡単にいうと会社の中で上のポジションにいる人ですね。
課長とか部長とか、そういう〇〇長っていう名前がつく、部下を管理する立場の役職の人を管理職って言うんですけど、
その割合が男女でものすごく差があるんですね、日本は。
ちなみにさっきの全体のランキングで5位だったスウェーデンでは、管理職の43%が女性だそうです。
だから管理職のうち男性と女性ほぼ半々、ちょっと男性の方が多いかなぐらいってことですね。
さて日本はどうでしょう?日本は管理職に就く人のうち女性の割合、12.7%です。
もちろん業種とか、会社の規模によっても男女の割合が違うんですけど、全部を平均すると日本全体では12.7%。
だからそれだけ日本では女性は出世するのが難しい、キャリアを積んで重要なポジション、責任のあるポジションにつくのが難しい訳ですね。
え、これでも一応増えてきてるみたいです。
増えてきてこの数字です。男女の格差っていうのはずっと言われてきていて、日本政府もずっと女性の社会進出を応援するとか、いろいろ言ってはいます。
でもなかなか格差が埋まらないんですね。
やっぱり結婚や出産、あと子育てで、キャリアを諦める女性、諦めるというか、諦めざるを得ない女性っていうのが多いのが現状です。
もちろん変わりつつはあるんですけど、どうしてもまだまだ日本には子育ては女性がメインでやるものだという固定観念があります。
男性がメインで働いてメインでお金を稼いで、一家の大黒柱として家族を経済的に支えるっていうね、そういう考えがまだまだ強いように思います。
女性も働く人、働き続ける人は増えてます、出産後も。
昔は本当に、それこそ私の両親の時代とかは、本当に、結婚とか出産をしたら専業主婦になるのが当たり前だったけど、
今は働き続ける人の方がむしろ多いんじゃないかなと思います。
でも働くには働くんだけど、出産前と同じようには働けない、同じ働き方を続けることはできない、とか、しない人がほとんどだと思います。
元々はフルタイムで正社員で働いてたのを、子供が産まれたらパートにしたり、正規ではなく非正規の雇用、非正規雇用の働き方に変えたりする人が多いですね。
そうそう、昨日息子の小学校の授業参観だったんですよ。学校の授業を見に行ったんですけど、息子のクラス30何人生徒がいて、で、
それぞれ親が見にきてるわけですよ。もちろん全員じゃないけど。親が来てない子もいますけどね。
でも授業参観に来ている親のうちパパは一人もいませんでした、昨日。
全員お母さんでした昨日は。あのたまにお父さんが来てる時ももちろんあるし、うちの夫も仕事の調整がつけば一緒に行く時もあるんですよ。
でも昨日に関しては全員ママでしたね。パパが来てる子は一人もいませんでした。
そんな感じで、子供の学校の行事もそうだけど、保育園とか習い事の送り迎えとか、
例えば子供が体調崩した時、仕事を休んで病院に連れて行ったり看病したりするのとかも、
やっぱりどっちかというと、母親の役目という認識がまだまだ強いかなと思います。
それでも以前に比べると、うちの親の世代なんかと比べると、ものすごく変わってきてますけどね。
子育ては夫婦一緒に協力してするものだっていう考え自体は浸透してきているんですけど、
ただ会社とか国の制度がまだ追いついていないのかなという感じがします。
あの、以前に比べると、男性も例えば育休とかを取りやすくはなってきてるみたいです。
でもまだまだ子供が生まれた時に育休を取る男性っていうのはものすごく少数派ですね。
うちの夫が今勤めてる会社はそういう面が結構進んでる会社で、あの、普通の有給とは別で、子供が体調崩した時に使える有給っていうのが年に何日かありますね。
でもそういう制度がある会社はまだまだ稀で少数派だと思います。
まあそういう状況では、なかなか女性が管理職につきにくいというのも当然ですよね。
まあもちろん、子育てに専念したい、仕事をしたくないという女性もたくさんいると思うんですよ。
それに子供との時間を優先したいから、敢えて管理職にはつかないって人ももちろん多いと思います。
それはそれでいいんですけど、そうじゃなくて本当は仕事も頑張り続けたい、自分のキャリアも諦めたくないって思ってるのにも関わらず、
会社の仕組みとか社会の固定観念とかのせいで諦めざるを得なくなってるんだったら、それは問題だし、変わっていくといいなと思いますね。
ちょっと長々と話したんですけど、今回このテーマで話したいと思ったきっかけが実はあって、それを紹介します。
これ市政だよりっていって、私が住んでる福岡市が無料で配ってるものなんですけど、なんかね、いろんな市のイベントとかの情報が載ってるフリーペーパーです。
これ毎月郵便受けに入ってて、なんか面白いイベントとかないかなと思っていつも一応目を通すんですよね。
で、この間これを見てた時にたまたま目に入ったのがこれで。
「ジェンダーデザインコンテスト」ポスター募集。
写真と言葉によるジェンダーの表現をテーマにポスターを募集しますっていうのが載ってます。
で、昨年度の受賞作品がここに載ってて。去年賞をとった作品ですね。
見えませんよね。
あんまりよく見えませんね。
えーっと...これ、えっとね、白黒の写真で、赤ちゃんが乗ったベビーカーと女性が写ってます。
で、その女性が、はぁって…なんていうんでしょう…やさぐれた表情?
諦めたような表情をして立っています。で、なんかいろんな言葉が書いてあるんですけど、読みますね。
「残業できませんよね」「扶養内ですか?」
「ご主人の許可を得ていますか?」「旦那さんは転勤ありますか?」
「近所にご両親はいますか?」「お子さんまだ小さいんだから一緒にいてあげたら?」
「お二人目のご予定はありますか?」
「お子さんが病気の時に見てくれる人がいますか?」
こういうね、質問がたくさん書かれてて、で、下にこう書いてあります。
「面接官からの質問は、夫には決してされない質問でした。」
これどういうことかというと、さっき読み上げた質問は全部面接官からの質問です。
この女性が…「この女性」ってこれ、本当にこの女性っていう訳じゃないですけどね。
小さい子供がいるお母さんがですね、仕事を始めようと思って面接を受けに行きました。
就職活動をして面接を受けに行きました。
「そしたら面接官から、残業できませんよね?」とか。
ね、これ、あの女の人は、夕方以降は子供のお世話をしなくちゃいけないから、残業できませんよねってことですよね。
だから女性がご飯作ったり夜子供のね、ご飯食べさせたりお風呂入れたり…お世話を一人でするっていうのを前提で、
あなたは残業できませんよね?長い時間は働けないですよね?」って聞かれるって訳ですよね。
「お子さんが病気の時に見てくれる人がいますか?」
これも、子供が体調崩したら、母親が仕事を休んで面倒を見るのが当たり前っていう前提だから聞くわけですよね。
他に、あなたの他に見てくれる人いるんですか?って。
ね、とか「旦那さん転勤ありますか」この質問だって、男性がメインで働いて、女性は夫が転勤になれば自分の仕事を辞めて夫についていくものだっていう前提で、
夫が転勤がある女性は仕事を辞めちゃうかもしれないから困るな…っていう考えがあるから質問をする訳ですよね。
これって全部女性だから、そして女性の役割はこうだ!って決めつけているから、だからされる質問だ。
夫、つまり男性にはこんな質問はしないだろうに…っていう女性が感じる理不尽さを表してるポスターですね。
「ご主人の許可を得ていますか?」この質問酷いですよね。
奥さんは働くのに旦那さんの許可がいるんですか?男の人が、結婚してる男の人が面接受けに行って「奥さんの許可得てますか?」とか絶対聞かれないですよね。
うん、で、なんでこのポスターが目に留まったかというと、実は私の実体験として本当にこういう理不尽な質問を面接でされたことがあるんですよ。
10年11年くらい前、私がまだ結婚して間もない頃の話です。
私は結婚を機に引っ越しをしたっていうのもあったし、
結婚する前に働いてた会社は元々ちょっと辞めたかったっていうのもあって、結婚してすぐ転職したんですよね。
転職活動を始めたんです。で、ある会社に面接に行った時に、まさにこういう質問をされました。
面接官のおじさんが3人ぐらい並んでて、一人の面接官が「木村さん、結婚されたばかりですよね。お子さんの予定はありますか?」って言ったんです。
で、その時本当に全く予定はなかったので「いえ、ありません。」と言いました。
そしたらその面接官は「いやでも、そうやって子供産む予定まだありませんって言っておいて、入社してすぐ妊娠して辞めていく女性がいるんですよね。
すぐ辞められたらこちらとしては困るんで。」って言われたんですよ。これどう思われますか?
これもまさにね、私だけがされて、夫だったら絶対にされない質問ですよね。
現に夫は結構転職をしていて、結婚後も子供が産まれた後にも何度か転職してるんですけど、
子供が産まれる予定とか子育てに関連する質問は一度もされたことがないって言ってました。
女性が面接を受けに行くと、その人自身の経歴とかその人が持ってる才能とか技術とかの前に、まず、子育てとの両立についての質問をされてしまいます。
で、それは社会全体がまだまだ「子育て=母親の役割」という認識が強いからじゃないかなと思います。
で、その面接受けた会社の話に戻ると、妊娠して辞めていく女性、確かにいると思いますよ。たくさんいると思います。
それにどうしてもやっぱり妊娠出産のタイミングでお仕事を休まなくちゃいけないのは、それは事実なので、
そこをね、会社として確認しておきたいっていうのはわかりますよ。
でもそもそも、妊娠したり出産したりしたら続けられないような、辞めなくちゃいけなくなるような仕事の環境だっていうことですよね、その会社が。
それを改善しようとか、出産後も働きやすいような環境を整えようとか、そういう風に考えるんではなくて、
妊娠しそうな年齢の女性を雇わないようにしようっていう考えをしちゃうっていうのはね、絶対いい会社じゃないと思います。
それに何よりもやっぱ今思い返すと、失礼だし不平等だなと思うのは、
やっぱりね、夫が面接を受けに行ったら夫の経歴とか持ってる技術とか、その会社に入ってどういう風に活躍できるのかとか、
そういう所が面接で触れられる話題の中心になる訳じゃないですか。
でも女性だと、それよりも「子育てとどうやって両立するつもりなんですか?」とか「子供が産まれても続けますか?」とか
「旦那さんが転勤になったらどうなりますか?」とか、
なんかそういうところが見られるポイントになるっていうのはなんかすごい残念です。
まあ結局その会社には入社しなくて、その後に受けた別の会社、そこはそんな失礼な質問もせず、
ちゃんとね、私の経歴とかを聞いてくれた会社にその後勤めましたけどね。
まあでもそういうことが私の実体験としてあったので、このポスターを見た時に「ああ、私も同じようなことがあったな」と思って、
ちょっと思い出して動画で話してみたいなと思いました。
この動画を見てる方は、本当にいろんな国の方がいらっしゃるので、それぞれ国によって社会の認識とか仕組みが全然違うだろうなと思いますが、
皆さんの国ではどうですか?
冒頭で紹介したランキングによると男女格差が小さいといわている、北欧の国やニュージーランドにお住まいの方にも、ぜひ感想を聞いてみたいです。
じゃあ今日はここまでです。またね!