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皆さん、こんにちは。
ここに、色鉛筆とクーピーがあるんですけど。
これ全部同じ色なんですけど、皆さんこの色、日本語で何て言うか知ってますか?
ここを見ると、多分見えないと思うけど、えっと、うすだいだいって書いてます。
うすだいだい。
だいだいっていうのはオレンジのことですね。
で、うすだいだいなので、濃いオレンジじゃなくて、薄いオレンジということです。
この色、今は大体「うすだいだい」とか、もしくは商品によっては「ペールオレンジ」って書かれてるんですけど、
でもこれ、私が子供の時は、別の名前で呼ばれてたんですね。
私が小さい時は、この色を「肌色」って呼んでました。
肌色です。
肌の色ですね。
肌色。
こう比べてみると、確かにこの色は、私の肌の色に近いです。
まあ、私に限らず多くの日本人にとっては、これは間違いなく、肌の色なんですよね。
だけど、え、2000年代以降、この色は肌色とは呼ばれなくなりました。
ま、実際にはやっぱり肌色っていう言い方が慣れてるので、今でも肌色っていう人が多いと思うんですけど、
この色鉛筆などに肌色って表記されることはなくなりました。
代わりに薄だいだいとか、ペールオレンジっていう言葉が使われるようになりました。
これはなんでかっていうと、ま、|皆さんも想像がつくかとは思うんですけど、肌の色って、個人差がありますよね。
個人差がある。
つまり、人それぞれ違います。
人によって違います。
世界には色んな人種の人がいて、人種によってまたは人によって、みんな肌の色は違うのに、
この、特定のこの1つの色を肌色と呼ぶのは正しくない。
そういう意識から、さっきも言ったように2000年代以降、名称が変更になりました。
ま、これは1つの例で、これ以外にも時代とともに呼び方が変わった言葉っていうのが色々あります。
今日はその例をいくつか紹介したいと思います。
まずは職業名なんですけど。
職業名、仕事の名前ですね。
職業名は昔と今とで名称が変わったもの、結構あります。
うん、私が簡単に思いつくものだけでもいくつかありますね。
昔は結構、この職業は男性の職業、この職業は女性の職業みたいに固定観念、ステレオタイプがある職業が今よりもずっと多かったと思います。
例えばこの職業、なんですか?
看護師ですよね。
病院で働く看護師さんです。
今は看護師って呼びますけど、一昔前、私が子供の頃までは別の名前で呼ばれていました。
知ってる方いますか?
この職業、私子供の頃は「看護婦」って言ってました。
看護婦さんって言ってました。
看護婦の婦という字は、女性を表す漢字です。
看護師の仕事は昔は女性の仕事、女性が就く職業っていう風に認識されていたんですよね。
そういうジェンダーバイアスがありました。
なので、みんな当たり前にこの「婦」という漢字を使って、看護婦さんって言ってたんですよ。
でも徐々に、男性でもこの仕事に就く人が出てきて、一時期、女性は看護婦、
男性はこの「士」という字を使って「看護士」という風に呼ばれてた時代がありました。
で、その後さらに男性看護師が増えてきて、えっと、2002年に女性男性関係なく、男女ともに看護師と呼びましょうという風に決められたそうです。
さっきの男性に使われてた看護士の士とは漢字が違いますよ。
はい。
ま、今でも圧倒的に看護師さんはやっぱり女性の方が多いですけど、男性看護師も増えてきてますね。
私のいとこも男性ですけど、看護師をしています。
この看護師という呼び方は、さっきのうすだいだいとは違って、だいぶ広く定着しています。
もう最近私は看護婦という言い方は聞かなくなりましたね。
うん。
こういった例は他にもあります。
代表的なのが、このお仕事です。
うちの娘は保育園に通っているので、毎日保育士の先生にお世話になってるんですけど、この職業、以前は何て呼ばれてたか知ってますか?
私が子供の頃は、保母さんって言ってました。
保母の「ぼ」は母っていう漢字です。
お母さんのことですね。
母。
保育士もやっぱり女性の仕事っていう印象が強いですよね。
ま、実際娘の保育園の先生は全員女性です。
男性は1人もいません。
だけど男性だからといって保育士になれないわけじゃないし、女性でも男性でも平等に就くことができる仕事ですよね。
で、昔はですね、保母さんに対して、男性保育士のことは保父さんって呼んでたんですよ。
「ふ」は、父という字ですね。父親。お父さんです。
保母さん、保父さんって男女で呼び方を区別してたんですけど、これも看護師の例と同じように、今では男女関係なく、保育士という名前に統一されています。
保母さん、保父さんはもう聞かなくなりました。
古い言葉ですね。うん。
今、ま、2つ、女性の職業という印象が強い仕事の例を挙げたんですけど、逆バージョンもあります。
例えば最近はカメラマンじゃなくて、フォトグラファーと呼ぶようになったり、ビジネスマンがビジネスパーソンに変わったり。
これは男性を表す「マン」を使わなくなった例ですね。
でもね、正直これはさっきの看護師、保育士と比べると、まだそこまで定着はしてないかなっていう風に感じます。
あとまた別の例だと、この職業。
映画などに出る、演技をするお仕事。
これは俳優ですよね。
俳優。
昔は男性の俳優さんのことは俳優と呼ぶけど、女性は区別して女優と呼んでいました。
女という字を使って女優って呼んでました。
あ、あと、お医者さんもそうですね。
お医者さん。
医師。
男性だったら、普通に医師っていうのに対して、女性の場合は女医、女医さんって言ったりとかね。
ま、お医者さんは特に女性でお医者さんになる人が昔は珍しかったので、わざわざ女性の場合にだけ「女」という字をつけて、女医って呼んでたんですよね。
ま、正直今もこの女優、女医は普通に使われる言葉ではあるんですけど、昔と比べると、女性でも俳優って言ったり、
女医ではなく、医師、女性医師っていう風に呼んだりする場合が増えているような気がします。
あとね、男女で区別をしないという意味で、あの、まぁ別の例なんですけど。
これは何かのこう、名称、呼び方っていうわけじゃないんですけど、学校で「くん」「ちゃん」を使わなくなったっていうのがあります。
これ実は私、息子が小学校に入学した時に知って、すごいびっくりしたんですけど。
あの、「くん」「ちゃん」っていうのは、名前の後に付ける敬称ですよね。
例えば、太郎君とか花子ちゃんみたいな。
で、基本は男の子には「くん」、女の子には「ちゃん」を付けて呼ぶことが多いです。
小さい子供に対してですね。
でも最近の小学校では、ま、もちろん全部の小学校じゃないかもしれないんですけど、少なくともうちの息子が通っている小学校では、
男の子だから「くん」、女の子だから「ちゃん」じゃなくて、もう全員「さん」に統一しましょうっていう風に決められてるみたいなんですよ。
先生が生徒の名前を呼ぶ時もそうです。
昔は...昔はどうだったかな?
あ、さすがに先生が「〇〇ちゃん」って呼ぶことはなかったけど、苗字に、あの...男の子だったら「くん」
女の子だったら「さん」をつけて呼んでたような気がします。
どうだったかな?ちょっとはっきり覚えてないんですけど。
ま、だから男の子で木村って苗字だったら木村君。
女の子で木村って苗字だったら木村さんみたいな。
だけど今の時代、えー、まぁ息子の小学校では、男の子でも女の子でも木村って苗字だったら木村さんらしいんです。
もちろんね、多分そういう風に決められているのは授業の中だけだと思います。
授業中は「さん」で呼びましょうみたいな。
で、多分一歩学校を出れば、とか、休み時間で遊ぶ時とかだったら、あの、仲がいい友達だったら、
ニックネームで呼んだりとか、「ちゃん」「くん」を付けて呼んだりしてるみたいなんですけど、授業中というか、ま、基本学校では「さん」付けなんだそうです。
ちょっとね、それはびっくりしました。
ちょっとここまで、あの、ほぼ全部、その男女平等っていう観点から、言い方が変わった言葉を見てきたんですけど、最後1個、別の例を紹介します。
これ、障害者って読みます。
障害者。
障害者。
障害がある人という意味ですね。
うん、障害というのは例えばですけど、歩けないとか、目が見えないとか、そういう体の障害、身体的な障害もあれば、
メンタルに何か障害がある精神障害もあるし、知的障害もあります。
何らかの障害を抱えている人を障害者と呼びますね。
で、もともと漢字で書くと、こうなんですが、最近この真ん中の「害」という字を使わずに平仮名で表記したり、違う字を当てているケースを時々目にします。
この「害」という字は、あまりいい意味の漢字じゃないんですよね。
例えば、人間に害をもたらすような、迷惑な、嫌な虫のことを害虫って言ったりします。
そんな風になんかみんなが嫌がるようなもの。
迷惑なもの。
何かこう...悪くするようなもの。
ま、そういうイメージの漢字なんですよ。
だからこの「害」という字を用いるのは良くないということで、ひらがなにしたり、別の「碍」という字を当てたりするケースが増えています。
こういうのをポリティカルコレクトネスって言うんですかね。
ま、日本語だと、政治的正しさとか、政治的妥当性っていう風に訳されているみたいです。
そういうポリティカルコレクトネスへの配慮から、言い方が変わった日本語の例を今日は紹介しました。
皆さんの国の言葉にも何か似たような例はありますか?
じゃあ今日はここまでです。
またね!