
こんにちは。皆さん日本語で話す時、自分のことを何て言ってますか?
私?僕?私?俺?いろんな言い方がありますよね。
日本語には本当にいろんな一人称があります。
多分皆さんもアニメとかを見ていて、いろんな一人称を聞いたことがあると思います。
まあ一般的によく使われるのは、女性だったら私。
ほとんどの人が私っていいますね。カジュアルな場面では「あたし」って発音する人も多いです。
男性だったら僕。僕って言う人もいますね。それから俺。
あと仕事の時とかフォーマルな場面では男性でも私と言うことが多いです。
他にもまぁ少数派ですけど、自分のことを自分って言う人もいます。自分は…って。
あとは、関西の人かなぁ。うち?うち?うち?ちょっとどっちかわかんないですけど、そう言う人もいます。
あとね、Twitterとかだと、わいって使ってる人も見かけます時々。
多分これはネット上だけで使ってる人が多いと思います。
アニメのキャラクターとかだと他にもいっぱいありますね。
まあ実際使う人は多分ほとんどいないけど、例えばあたいとかオイラとかわしとか拙者とか…聞いたことあるんじゃないですか?
でもこれ英語に訳すとしたら全部「I」でしょ?でも日本語だとこれだけいろんな種類があるんですよね。
でね、面白いのが、一人称がその人のキャラクターを象徴してるんですよ。
象徴っていうのは、その人のキャラクターを表しているっていうことです。
例えば私が本を読んでるとします。何もイラストはありません。絵はありません。
文字だけを読んでいて、もし「わし」って言っている登場人物が出てきたら、無意識に「あぁこの人おじいさんなんだな」って想像します。
もし「俺」って出てきたら「ああ、この人はちょっと強そうな男らしい感じの性格なんだろうな」って無意識に思います。
「僕」って出てきたら「あ、この人は優しくて穏やかな性格の人なんだろうな」って想像します。
そんな風にどの一人称を使っているかによって、なんとなくその人のキャラクターが想像できたりします。
これはたくさんの一人称がある日本語ならではのことで、とっても面白いなぁと思います。
皆さんドラえもんののび太くん知ってますか?のび太くん。
のび太くんは自分のことを僕って言うでしょうか?それとも俺って言うでしょうか?
どっちだと思います?のび太くんは僕って言います。のび太くんは僕って感じですね。
もしのび太くんが俺って言ってたら、ちょっと違和感があります。なんかしっくりこないです。
「ドラえもん、俺学校行ってくる」とか言ったら、ちょっと違和感がありますね。しっくりこないです。
やっぱりのび太くんのキャラクターには、僕の方が似合ってると思います。
じゃあワンピースのルフィー。ルフィーは僕って言うでしょうか?それとも俺って言うでしょうか?
ルフィーはどっちが似合いますか?僕っぽいですか?それとも俺っぽいですか?
ルフィーの一人称は俺です。「海賊王に俺はなる!」っていうルフィーのセリフがありますよね。
ルフィーは元気いっぱいな男の子っていう感じ、やんちゃな感じがするので、俺の方が似合ってます。
逆にルフィーが、僕、海賊王になる!って言ってたら、うーん、ちょっとこれもしっくりこないですね。
海賊王に俺はなる!の方がしっくりきます。こんな感じで一人称が、その人のキャラクターをなんとなく表すんですよ。
で、最近ね、私すごく、あの、私個人的には「面白いな」って思う発見をしました。
それは何かというと、うちの子供たち、私には3歳の娘と8歳の息子がいますが、子供たちがね、
無意識にですよ、もちろん子供ですから意識してやってるわけじゃないと思うんですけど、
あの、一人称を使い分けてるんですよ。話す相手とか時と場合に応じて、一人称を使い分けているっていうことに気づいたんですね。
例えばうちの娘。娘はちょっと前まではずーっと自分のことをさえちゃんと言ってました。
娘の名前はさえっていうんですけど、それに「ちゃん」、ね、女の子につける「ちゃん」を付けて、自分のことをさえちゃん、さえちゃんって言ってました。
ま、周りの人がみんなさえちゃん、さえちゃんって呼ぶので、自分でもさえちゃんって言ってたんですね。いっつもさえちゃんって言ってたんですよ。
でもちょっと前からなんかね、時々自分のことを私って言うようになったんですね。
でもいつもじゃないんです。時々さえちゃんって言って、時々私って言うんですよ。
さえちゃんと私を使い分けてるんですね。で、私、娘の様子を観察してたんです。
そしたらどうやら、甘えたい時とかわがままを言いたい時には、さえちゃんって言ってるんですね。
さえちゃんって言ってることが多いんです。「さえちゃんがする!」とか、「これさえちゃんの!」とか、
そういう時にはさえちゃんの方を使ってるんですよね。
でもちょっとお姉さんぶりたい時には、私を使ってることが多いんです。
例えば、「私もう3歳!」「私これ自分でできるよ!」みたいな、なんかちょっと自分をお姉さんぽく見せたい時には私って言ってるんですね。
もちろん3歳ですからまだそんな意識はしてませんよ。
多分本人無意識にやってるんだと思います。
で、よく考えてみたら息子も僕と俺を使い分けてるんですよ。
息子は話す相手によって使い分けてます。
家族とか親戚の前では僕って言うんですけど、学校のお友達と喋る時には俺って言ってるんですよ。
で、多分これも息子は無意識に、お父さんお母さんとかおじいちゃんおばあちゃんの前では、ちょっとまだこう…子供扱いされたい、
可愛がってもらいたいし甘えたいので、こう、どっちかというと幼く聞こえる僕を使う。
だけど学校のお友達の前ではちょっと強く見せたい、かっこよくみられたい。だから多分俺って言ってるんじゃないかなぁと思うんです。
私はこれとっても面白いなぁと思いました。
で、自分の子供の頃を思い返してみると、私も昔一人称を使い分けてた時期があったんですね。あったことに気づきました。
私は子供の頃はずーっと自分のことを自分の名前で呼んでました。
まあ小さい女の子は、自分のことを自分の名前で言う子が多いですね。
私もずっと、ゆきはね、ゆきがね…って自分のことを自分でゆきって言ってました。
でもだんだん大きくなってくると、やっぱり自分で自分のことをゆきっていうのはちょっと恥ずかしくなってくるんですよ。
やっぱりね、幼く聞こえるので恥ずかしくなってきます。
で、ある時から、小学校の途中からかな。外ではゆきって言わなくなりました。
学校では私と言うようになりました。でも家では、家族の前ではずーっとゆきって言い続けてました。
おうちではまだ甘えたい、おうちでは子供扱いされたいからだったのかな?そのままずーっと多分私は高校生?大学生ぐらいになるまで、
お父さん、お母さん、お姉ちゃんと喋る時だけ自分のことをゆきって言ってました。今考えるとちょっと恥ずかしいんですが、そうでした。
でも大学を卒業して私も社会人になって、仕事を始めて一人暮らしを始めて…で、ね、大人として自立しましたね。
そしていつの間にか自然と、親の前でも、お父さんお母さんの前でも私って言うようになってました。
うちの夫…夫はね、あんまり一人称を言わないんですよ。一人称あんま言わないんですけど、でも聞いてみたら仕事の時は私って基本言ってるって言ってました。
特に会議の時とかは私って言ってるって。でもそれ以外は僕かなぁ?って言ってました。学生時代は俺って言ってたそうです。
友達の前では俺って言ってたそうです。
で、本人曰く、今も俺って言いたい気持ちもあるけど、なんとなく自分のキャラに合わない気がして…って言ってました。
まあ確かにね、夫は男らしい男性というよりかは、どっちかというと優しい穏やかなタイプの性格なので、まあ確かに僕の方が似合ってる気はします。
でも時と場合によって、それから自分をどう見せたいか、相手からどう見られたいかによってこうやって一人称を使い分けるっていうのは、
一人称の種類がいっぱいある日本語ならではのことですね。
日本語の一人称、面白いなぁと思って、私は最近いろんな人の一人称の使い方を観察しています。他の言語ではどうなんでしょう?
日本語と同じようにこんなにたくさんの種類の一人称がある言語は他にもあるんですかね?もし知ってたらぜひ教えてください。
今日はこれでおしまい。またね。
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