
こんにちは。
この絵を見てください。
小さい男の子がいますね。
この子は、右手に盾を、左手には剣を持っています。
頭にはなんかヘルメットみたいなものをかぶってますね。
これは兜かな。
そして、上半身裸にサスペンダーをして、ズボンを履いています。
そして先が尖った靴を履いています。
なんか、中世の騎士みたいな格好をしてますね。
なんか霧がかかっていて、薄暗くてちょっと不気味な雰囲気です。
小さい騎士が叫んでいます。
おい、ドラゴン!
ドラゴンに呼びかけています。
ま、この絵には描かれていないですけど、おそらく近くにドラゴンがいるんでしょうね。
おい、ドラゴン!
この王国史上最強の騎士、俺様が決闘を申し込む。
王国は国ですね。
この「史」というのは、歴史の史です。
王国史上と言ったら、この王国が誕生してから今までのこの歴史の中で、ということです。
この王国史上最強、最も強い、一番強い騎士、俺様が、決闘を申し込む。
決闘は戦いのことです。
戦いを申し込む。
戦いをしようって言ってます。
こんな小さい体で、ドラゴンに戦いを挑もうとしています。
フェンシングの腕なら誰にも負けない。
フェンシングの腕なら誰にも負けない。
俺が一番だ。
腕って、これですよね。
ここ、腕ですけど、腕っていう言葉はよく、メタファー、比喩で、力とか、スキル、能力という意味で使われます。
例えば、彼女の料理の腕はプロ並みだって言ったら、ま、この人はプロの料理人みたいに料理が上手っていうことです。
とか、彼は毎日欠かさず練習をして、最近ゴルフの腕を上げた。
ま、つまり、ゴルフが上手くなったってことですね。
この子は、フェンシングの腕なら誰にも負けない、フェンシングは誰よりも上手だって自分で言っています。
自称、王国史上最強の騎士です。
自分でそう言っています。
自信満々ですね。
本当にそんなに強いんでしょうか。
ドラゴンが出てきました。
洞窟の中から顔を出しています。
男の子、強気でこんなことを言っています。
怖いんだろ?
俺のことが怖いんだろ?
当然だ。
怖がって当然だ。
だって俺は恐ろしいんだぞ。
怖いんだぞ。
王国史上最強ですからね。
俺は恐ろしいんだぞ。
出てこい。
臆病者。
臆病者は、怖がりな人のことです。
怖がりな人のことを臆病者って言います。
「臆病者、出てこい!」と言っています。
どうですか?この子、ドラゴンに勝てそうですか?
うーん、明らかにドラゴンの方が強そうですよね。
この子なんてもう一瞬で倒されてしまいそうですけど。
でも本人は自信満々です。
「俺はすごいんだ!」って。
ドラゴンが洞窟から出てきました。
姿を現しました。
大きいですね。
思った以上に大きいです。
満月がドラゴンを照らしています。
強そうですね。
なんかあれに似てませんか?
あの、ポケモンのリザードン。
リザードン知ってますか?
リザードンはこれです。
これです。このオレンジの。
なんかちょっとこれ、リザードンに似てますよね。
腰に手を当てて、堂々と立っています。
男の子は、「ヒャッ!ヒャッ!」って怖がっています。
さっきまで、俺は史上最強の騎士だとか、誰にも負けない、恐ろしいんだぞって言ってたのに、自分が怖がってますね。
ドラゴンか男の子か、どっちの方が臆病者ですか?
洞窟の奥から、声がしました。
「ねえ、誰?」
多分このドラゴンの奥さんの声でしょうね。
「誰が来たの?」って聞いてます。
誰でもない。
別に誰でもない。
いつものことさ。
うん、このドラゴンのところには、多分いつもこうやって人間が決闘を挑みに来てるんでしょうね。
いつものことさ。
自信過剰のひよっこ。
自信があるっていうのは、ま、自分はできるって思うことですよね。
自信があるのはいいことだと思うんですけど、自信過剰って言ったら、自信がありすぎるっていうことです。
「過剰」は、ありすぎるとか、多すぎる、必要以上にあるっていうことですね。
「俺はこんなにすごいんだぞ!」って、過剰に自信を持っている。
自信過剰。
自信過剰のひよっこって言ってます。
ひよっこ、ひよこっていうのは、この黄色い鳥ですね。
鶏の赤ちゃんのことです。
この「ひよっこ」っていう言葉もよく比喩で、メタファーで、使われます。
まだ経験が浅い、経験が少ない新人、始めたばかりの人とか、うん、まだ未熟な人、
まだまだうまくできない未熟な人のことを、ひよっこって呼んだりします。
はい、このね、ドラゴンは、この子のことを「自信過剰のひよっこ」って呼んでいます。
自分の力を過大評価してやがる。
過大評価、これも自信過剰と同じような意味ですね。
評価するっていうのは、いいとか悪いってジャッジすることですよね。
過大評価って言ったら、実際よりも良すぎる評価をするってことです。
例えば、ま、実際は3ぐらいなのに、「わあ、素晴らしい!星5だ!」って評価する。
これは過大評価ですね。
実際よりも良すぎる評価です。
これとは逆の過小評価っていう言葉もあります。
過小評価は逆で、実際よりも悪い評価をすることです。
本当は良かったのに全然ダメだったって、悪い評価をすること。
これが過小評価です。
この子は、俺は王国史上最強だとか、誰にも負けない、恐ろしいんだぞって、実際よりも自分のことを過大評価していましたね。
それを見てドラゴンは、「人間ってのは変わらねえな。」「人間はいっつもそうだ。」と、呆れています。
「はっ、人間ってバカだな。」って、呆れています。
この話、気づいた方もいるかもしれないんですけど、おそらくダニング=クルーガー効果のことを言っています。
ダニング=クルーガー効果って聞いたことありますか?
心理学の言葉ですね。
簡単に説明すると、うん、能力が低い人ほど自分の能力を過大評価する、実際よりもよく評価するっていう、人間の認知バイアスのことです。
人って、能力が低いことほど、自分はできるって過大評価してしまうんだそうです。
で、逆に能力が上がっていくと、今度は実際よりも過小評価する傾向にあるそうです。
その人間が持っているバイアスを、うん、このドラゴンはちょっと、馬鹿にしてるんですね。
はい、今日はそんなお話でした。
ちょっと難しかったかな?
どうでしたか?
はい、今日はここまでです。
じゃあ、またね!
This video contains adapted material from the comic Mini-Fantasy Theater - 7. Dunning-Kruger effect by David Revoy, licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International (CC BY-SA 4.0). Changes were made to the original comic for this video, including cropping and translation into Japanese. Unlike most other videos on this site, this video is licensed under CC BY-SA 4.0 as a derivative work of this comic. The original comic can be found at: https://www.peppercarrot.com/en/miniFantasyTheater/007.html