
こんにちはペッパーとキャロット、今日がついに最終回です。
エピソード38。ザ・ヒーラー。
今日はなぜかタイトルが英語になっています。
この「ヒール」という動詞は、日本語で言ったら「癒す」とか病気や怪我などを「治す」という意味がありますよね。
「ヒーラー」だから治す人、癒す人ですかね。
はい。じゃあ始めましょう。
お城のような建物が見えますね。
今、夜でしょうか。
真っ暗で霧がかかっています。
なんかちょっと怖い雰囲気ですね。
なんか巨大な虫のような、あ、でもなんかこの尻尾の部分はサソリみたいな怪物が倒れています。
この人たちが倒したんでしょうか。
この緑の髪の毛の人が、「やっとこの強敵を仕留めることができた」と言っています。
強敵、これのことですね。
とても強い敵、強い敵です。
なかなか敵わない、なかなか勝つことができない強い敵のことを強敵と言います。
すごく時間がかかって、やっと、ようやくこの敵を仕留めることができた。
つまり倒すことができた。
この弓矢で倒したんでしょうか。
こっちの人は剣を持ってますね。
ああ、厄介だった。大変だった。
冒険者たちが進めなくなるのもよくわかる。
ここは冒険者たち、冒険をする人たちが来る場所なんですね。
だけど、この強敵がいるおかげで、たくさんの冒険者たちがここから先へ進めなくなってしまうみたいです。
ここにたくさん人の骨がありますね。
ここでこの怪物にやられてしまった冒険者たちの骨ですね、多分。
ブラシックはどうだ?
ブラシック...え、この人がブラシックみたいです。
ブラシック?
ブラシック!
くぅ...そんなに深手を負っていたのか。
深手を負うというのは、深い傷を負うことです。
見てください、この人、この左腕のところに傷を負っています。
傷を負って倒れています。
ヒーラー!助けて!今すぐ!
緑のロン毛の人が、ね、ロン毛、長い髪の人がヒーラーを呼びました。
助けて!今すぐ!
ヒーラーが登場しました。
この人がヒーラーですね。
道を開けて。私が通るから道を開けて。
この黒いフードをかぶった女性、三つ編みの女性。これは誰でしょうか?
誰だと思いますか?
ペッパーですね。
ヒーラーの正体はペッパーでした。
見てください。
ズンッ。
ペッパーが傷口に手をかざすと、青い光が出て傷が消えました。
さっきまであった傷が消えました。
傷が消えた。
いつもながらまるで奇跡だ。
いつも通り、いつもそうだけど、いつもながらまるで奇跡みたいだ。
信じられない。
素晴らしいヒーラーの力だ。
さあ急ごう。宝物が待っている。
この人たちは冒険者なので、宝物を探しに行っている途中なんですね。
ヒーラーになったペッパーは、この冒険者たちと一緒に行動しているみたいです。
この人たちの冒険についていって、こうやって怪我をしたら傷を癒しているんですね。
傷を治しています。
そうだ。ヒーラーのおかげで俺らは無敵。
無敵というのは、敵がいない、負けないってことですね。
何があっても負けない。
次の怪物を倒しに行こう。
4人は笑顔ですね。
そんな4人の姿を遠くから見つめている人がいます。
カイエンですね。
カイエン、久しぶりに登場しました。
しばらく教母様たちはこのお話に出てきていませんでしたね。
久しぶりの登場です。
遠くからペッパーたちの姿を見ています。
次の怪物が現れました。
今度の怪物は、すごく長くて尖った鋭い歯がありますね。
俺のだ。
いいえ、私の獲物よ。
私がやっつける。私が倒す。
3人の冒険者たちは怪物と戦っています。
うん?
その時ペッパーが何かに気づいて後ろを向きました。
そこにはカイエンがいました。
カイエンが怒って言います。
「自分が何をしているのか分かっているのか?
我らは何ヶ月もお前を探していたのだぞ。」
ここで何やってるんだ?
自分が何してるかわかってるのか?
我ら、私たち、つまり教母様たちですね。
私たちは何ヶ月もずっとお前のことを探してたんだぞ。
見ればわかるでしょ。
これまでの全てを諦めて転職したの。
これからの私は偉大なるヒーラー、ペフラーというわけ。
今までのことは全部もう諦めて、辞めて、もう私には無理、ダメだって諦めて転職したと言っています。
転職っていうのは、仕事を変えることですね。
前にやっていた仕事を辞めて、別の仕事を始めること。
それを転職って言います。
ペッパーはケイオサーの魔女からヒーラーに転職しました。
私は偉大なる、素晴らしいヒーラー・ペフラー。
ペフラーっていうのは名前でしょうか。
自信満々で話しています。
それを聞いてカイエンは黙っています。
何も言わずに黙っています。
「どうして?」と言いたいの?
「どうして?なんで転職したんだ?なんで諦めちゃったんだ?」って言いたいの?
わかるでしょ。
もうたくさん。
もういや。
追われるのにも、笑い者にされるのもうんざり。
誰かに追いかけられたり笑われたりするのも、もううんざり。
もう嫌だ。
それにあれだけ長い期間修行したのに仕事がないなんて、本当にやってられない。
そうですね、ペッパーはケイオサーの魔女になるために、長い間修行をしました。
色々勉強して魔法の練習をしました。
それなのに魔女としての仕事がないんだそうです。
本当にやってられない。「もう嫌!」って言ってるんですね。
ここにいれば私は必要とされる。私のスキルも感謝される。
そうですね、やっぱり自分の持っているスキルを活かせる仕事、役に立てられるような仕事は、やりがいがありますよね。
やりがいがある。
やっててよかったって思える。
ペッパーは、このヒーラーという仕事は、自分のスキルを活かすことができる。
スキルを使って人の役に立つことができる。
そして「ありがとう」って感謝をされるので、すごくやりがいを感じているんですね。
ヒーラー、こっちに来てくれ。ヴィーニャが攻撃を受けた。
「ヒーラー来て!」って呼ばれたので、ペッパーはまた手を傷口にかざして、傷を癒します。
後ろでカイエンが見ていますね。
それで、何か文句でも?
なんか文句ある?
言いたいことあるの?
うむ。
お尋ね者になるのはケイオサーの魔女にはよくあることだ。
お尋ね物っていうのは、悪いことをして警察に追われている犯人のことです。
お尋ね者。この人、お尋ね者です。
ペッパーは前回のエピソードで出てきましたが、今指名手配されてるんですよね。
追われています。
お尋ね者になっています。
それはケイオサーの魔女にはよくあることだ。珍しいことじゃない。
むしろ、逆に、良い名声を得たと言える。
「お尋ね者になるっていうのは、つまり有名になったってことだからいいことなんだ。」とカイエンは言っています。
否定するものや非難するものは無視して己の進む道を作るものだ。
誰かにダメだって否定されたり、お前が悪いって非難されたりするけど、それは無視して、気にしないで己の進む道を作るんだ。
己っていうのは自分のこと。周りのことは気にしないで、周りの声は無視して、自分の進む道を作って自分の道を進んでいきなさい。
それに何よりお前はヒーラーではない。
この人たちはペッパーをヒーラーだと思って、「ヒーラー助けて!」「ヒーラーお願い」ってペッパーを信頼しています。
ペッパーを頼っています。
でもカイエンは「お前はヒーラーじゃないだろ」と言っています。
彼らも、あの3人の冒険者たちも、そのことに遅かれ早かれ気付くことになるんだぞ。
遅かれ早かれ、どの道、必ず。
ずっと後に気付くか、すぐに気付くかは分からないけど、遅かれ早かれ、絶対、必ず気付くことになるんだぞ。
気づかれてしまうんだぞ。
お前が持ち運んでいる不死鳥の涙が切れたその時には、癒しの力が嘘だとバレるのだ。
なるほど。
ペッパーは、これ、前回のお話で手に入れた不死鳥の涙、あの鳥の涙の力を使って傷を癒していたんですね。
だからその涙が切れたら、全部使って、使い果たしてなくなってしまったら、癒しの力が嘘だとバレる。
つまりヒーラーではないことがバレてしまう。
えっ、どうして分かった?
もしかしたらカイエンはずっとペッパーの後をつけていたのかもしれません。
ずっと、ちょっと離れたところからペッパーを見ていたのかもしれませんね。
カイエンにはもう全部お見通しです。
隠すことはできません。
全部お見通しです。
全部バレています。
在庫は十分。
見てください。
ペッパー、腰の周りにいっぱい何か試験管みたいなものを付けていますね。こういう入れ物、試験管って言います。
試験管。
そしてこの中に入ってるのが多分、不死鳥の涙なんでしょうね。
在庫は十分。
在庫というのは、普通お店には商品が並んでいますよね。陳列されていますよね。
で、えっと、もしお客さんが商品を買って、その商品がなくなったら、こういう倉庫に置いてある在庫を持ってきて並べますよね。
これが在庫です。
まだお店には並べていない商品。
商品が売れたら、誰かが買ったら、在庫を取ってきて陳列します。
で、この在庫もなくなってしまったら売り切れ。
それが在庫ですね。
在庫は十分。在庫はいっぱいある。
だから大丈夫。
そうペッパーは言っています。
チッ。舌打ちをしました。
舌で、舌で「チッ」こうやってするの、これ舌打ちと言います。
ちょっとイラっとした時とかにしますよね。
「チッ」これ。これが舌打ちです。
カイエンは「チッ」と舌打ちしました。
そして行ってしまいました。
ペッパーが下から大声で叫んでいます。
もう!もっと必要になったらまた取りに行けばいいの。
これは不死鳥の涙の話をしてますね。
もし在庫がなくなって、もっと必要になったら、またあの火山に登って取ってくればいいの。
本当に効くんだから。本当に傷を癒す効果があるんだから。
ケイオサーのひねくれた魔法とは大違い。
ひねくれたっていうのは、人の性格とかがまっすぐ素直じゃない、ねじれた性格、そういうのをひねくれたと言います。
ひねくれものとか、ひねくれた人。
ケイオサーの魔法は、確かに素直な魔法じゃないですよね。
1回魔法をかけて、それで何か効果があるんじゃなくて、ケイオサーの魔法は連鎖して何かが起きるんでしたよね。
うん、ま、それをペッパーは「ひねくれた魔法」と言っています。
ケイオサーの魔法とは大違い。
ケイオサーの魔法とは全然違って、この不死鳥の涙はすごくよく効くんだから。
モンスターがなんか光を放っています。
気をつけろ!
あのモンスターが変身するぞ。
「グワァァァァ」と言って変身しようとしています。
グワァァァ...ものすごい強い光を放っているので、眩しくてペッパー目を閉じていますね。
モンスターのパワーで、ピキッピキッピキッ。パリンパリンパリン。
ペッパーが不死鳥の涙を入れていたこの試験管が割れてしまいました。
割れて中の涙がこぼれてしまいました。
変身しましたね。
さっきのこの姿から変身しました。
さらに強そうになっています。
なんて暴れん坊なの。
暴れん坊というのは、すごく暴れる、乱暴な、激しい人ということですね。
なんて暴れん坊なの。
援護してくれ。こいつを永遠に黙らせてやる。
援護するっていうのは助けて守るということです。
援護してくれ。永遠に黙らせる。
ずっと黙らせるということは、つまり殺すということですね。
怪物よ、聞こえたか?
ヒーラー、念のため見ていてくれ。
みんな怪我をするかもしれないので、心配なので、「念のため、一応近くにいて見てて」ってヒーラーのペッパーに言っているんですね。
でも、ヒーラー?
「ヒーラーどうした?」みたいな、ちょっと驚いた顔をしています。
どうしたんでしょうか?
え、やだやだ。いや。
見てください。
さっきここでガラスが割れたので、中の不死鳥の涙がこぼれて、水浸しになっています。
ここから水が落ちてきているので、ペッパーがおしっこを漏らしたみたいに見えますよね。
おしっこを漏らしたように見えます。
それを見てみんな大笑いです。
おいおい、見ろよ!
ヒーラーはあの怪物の叫びだけでもうやられちゃったみたいだな。
「まだ何も攻撃してないのに、『アァァァァ!』っていう叫び声だけでビビっておしっこを漏らしちゃった」と言ってみんな笑っています。
ちょっとね、馬鹿にして笑っていますね。
それに全部青色だ。
もしかして、あれでも回復するの?
さっきペッパーがこの人たちを回復させる時、この人たちの傷を治す時、青色のものを何か出してましたよね。
それと同じ色だから、これでも回復するの?
うわっきもっ!
ちょっとひどいですね。
「きもっ」ってひどいですね。
「ハハハ!」「ガハハッ!」と言って、馬鹿にして笑っています。
ペッパーはむっとしています。
さっき「笑いものにされるのももううんざり。もう嫌。」って言ってたのに、ここでもまた笑いものにされてしまいました。
怒ったペッパーは、カイエンと一緒に箒に乗って去っていきました。
カイエンはペッパーを待っててくれたんですかね?
さっき一度ここで行ってしまったと思ったんですけど、もしかしたら心配でここで待っててくれたのかもしれません。
3人の冒険者たちが「おーい!待ってくれ!あれは冗談なんだ。」冗談冗談。ジョークだよ。
「ヒーラー!」みんなヒーラーの力がないと困るので、必死で呼び戻しています。
「戻ってきて!」って必死で呼び戻そうとしてますけど、ペッパーはそのまま去っていきました。
「よくぞ戻った」よし、よく戻ってきた。
おしまい。
ということで、ペッパーとキャロットのお話は、今オンラインで公開されているのは38話までなので、一応これで終わりになります。
今日が最終回です。
今日はここまでです。
またね!
https://www.peppercarrot.com/ja/webcomic/ep38_The-Healer.html Creative Commons Attribution 4.0 Internationalライセンス 帰属: アート: David Revoy. シナリオ: David Revoy. ベータリーダー: Arlo James Barnes, Bobby Hiltz, Christian Aribaud, Craig Maloney, Erik Mondrian, Estefania de Vasconcellos Guimaraes, Frédéric Mora, Nicolas Artance, Rhombihexahedron, Valvin, Vinay. 翻訳: [日本語] guruguru. 校正: