
こんにちは。
ペッパーとキャロット前回の話の続きです。
今日はエピソード36「奇襲」。
奇襲っていうのは突然、急に、相手の不意をついて襲うことです。
奇襲攻撃と言ったりしますね。
今日のタイトルは「奇襲」です。
ここはアーの国です。
前々回アーの国のワサビ様を怒らせてしまったペッパーが、ドラゴンに乗ってアーの国に戻ってきました。
謝罪だと?何を言っている。
ペッパーが謝罪しに来ました。
ワサビ様に「ごめんなさい」「すいませんでした」って謝りに来ました。
謝罪しに来ました。
でもワサビ様はまだ怒っています。
謝罪だって?何を言ってるんだ?
ペッパーの謝罪を受け入れてくれません。
まだ怒っています。
「この愚か者を牢屋に放り込め!」と追い出されてしまいました。
これが牢屋です。
ペッパーは2人のアーの国の人に抱えられて牢屋に連れて行かれます。
ここ、牢屋の中ですね。
ペッパーとキャロットは暗い牢屋に閉じ込められてしまいました。
2人とも不安そうです。
不安そうな顔をしてます。
この牢屋には赤いレーザーが張り巡らされています。
赤い線がありますね。
ペッパーは不安そうな顔から、「よし、やってやる!」って心を決めたような表情に変わって立ち上がりました。
座っていたところから立ち上がりました。
立ち上がって魔法の力で牢屋を開けようとしています。
でも魔法が効きません。
牢屋は簡単には開きませんね。
もう!何もできないってことね。
「もう!魔法牢獄め!くそ!」ってイライラして、思わずこのここに置いてあった水差しを蹴ってしまいました。
これ水差しです。
水差しがひっくり返って水がこぼれています。
「私、馬鹿だった...」悔しがってますね。
ちょっと自分がやったことを後悔しているんでしょうか。
馬鹿だった。こんなことになるなんて、牢屋に閉じ込められるなんて、思ってなかった。
すごく悔しがっています。
その時「しー!ペッパー、おとなしくして。」「おとなしくして。静かにして。」誰かの声が聞こえました。
一体誰なの?
誰でしょうか。
ここよーく見ると、長いローブを着てフードを被った人の影が見えます。
誰でしょう?
「静かにして。来て。ここから出してあげる。」シュー。
牢屋のこのバーに魔法をかけています。
シチミ?
この謎の人の正体はシチミでした。
シチミが助けに来てくれたんですね。
こ...ごめんなさい、あんなことになって。
喧嘩してしまったことも。
私...だから助けたくて。
シチミはペッパーに対して申し訳なく思ってるんですね。
「悪かったな」「申し訳ない」と思っています。
自分の叙勲式で色々トラブルが起きてしまって、そしてペッパーと喧嘩までしてしまいました。
で、その結果ペッパーが牢屋に入れられてしまったので、牢屋に閉じ込められてしまったので、申し訳なく思っています。
悪かったなと思っています。
ごめんなさいと謝っていますね。
ペッパーに悪いなって思ったので、どうしてもペッパーを助けたくてここに助けに来ました。
ありがとう。分かってる。来てくれて嬉しい。
ペッパーとシチミは牢屋越しに手を繋いでいます。
ペッパーはシチミに対して怒ってませんね。
分かってるよ。あんなことになったのはシチミのせいじゃない、シチミが悪いんじゃないって分かってるよ。
あんなことがあっても、この2人の友情は変わりませんね。
シチミも「よかった」ってほっとした表情をしています。
この魔法牢獄は本当に頑丈だわ。あなたにすごく警戒してるみたい。
この魔法の牢獄、魔法の牢屋は、ペッパーに警戒している。
つまりペッパーのことを「あいつは危険だ」「危険だぞ」と思っているんですね。
警戒しています。
なので絶対にペッパーが逃げられないように、すごく頑丈に、すごく丈夫に作られています。
静かに。気づかれてしまうから。そうね。
後ろではネズミがさっきペッパーがこぼした水を飲んでいます。
ここを読みましょう。
実はね、来た理由がもう1つあるの。
あの儀式の後に、私はワサビ様の内陣に招かれて、そこで知ったの、ワサビ様の計画を。
あの儀式っていうのは叙勲式のことですね。
叙勲式の後、シチミはワサビ様の内陣に招かれました。
内陣っていうのは、神社やお寺の奥にある、神様や仏様がいる場所だそうです。
だからとても神聖な場所なんですね。
シチミは叙勲式の後に、ワサビ様に「内陣に来なさい」と招かれて、そこでワサビ様の計画を知らされました。
はい。
ワサビ様の計画、どんな計画なんでしょうか。
恐ろしい計画だった。
ワサビ様は他の全ての流派を支配したいと思ってる。
夜明けには魔女の軍隊を連れて、クアリシティに侵攻するの。
ワサビ様の恐ろしい計画とは、他の全ての流派を支配することでした。
いろんな流派の魔女が出てきましたね。
ペッパーたちはケイオサーの魔女、シチミたちはアーの魔女、サフランはコモナの魔女。
いろんな魔女の流派が出てきましたが、ワサビ様はその全部を自分のものにしようとしています。
自分が支配する、自分がコントロールしようと思っています。
そのために夜明け、朝になったら魔女の軍隊を連れてクアリシティに侵攻する。
クアシティを攻撃する。クアシティを攻める。
そんな計画をしているそうです。
シチミはそれを知ってしまいました。
そんな...コリアンダー。
確かクアリシティはコリアンダーの住んでるところでしたよね、確か。
コリアンダーの国も。
そしてゾンビアの魔法も。
みんなが危ない。
すぐに警告しないと。
警告する。
「危ないから気を付けて」「注意して」って知らせることを警告するって言います。
テラスにドラゴンと乗り手を待たせてるの。脱出しましょう。
この外のテラスにドラゴンと乗り手が待っていますね。
早くこの牢屋から脱出して、ドラゴンに乗って、みんなに警告しに行きましょう。
みんなに知らせに行きましょう。
できた。
ようやく鍵が開いたわ。
鍵が開きました。
これで脱出できますね。
すごい!キャロットと帽子を取ってくるから待って。
その頃、キャロットは水を飲みに来たネズミを追いかけています。
コロンカランカランって、水差しを蹴ってしまって、この音でシチミが牢屋に侵入したことがバレてしまったんでしょうか。
守衛!曲者だ!
守衛っていうのは、何か建物の前に立って警護をしたり監視したりする人のことです。
誰かがこの音でシチミが侵入していることに気づいて守衛を呼びました。
守衛!曲者だ!
曲者っていうのは、多分ここでは、「怪しい人」「怪しいやつ」「不審者だ」みたいな感じですね。
侵入者、つまりシチミが囚人ペッパーを逃がそうとしている。
囚人っていうのは牢屋に入っている人のことです。
悪いことをして捕まって牢屋に入ってる人、刑務所に入ってる人のことを囚人と言います。
これで守衛に見つかってしまったので、2人とも牢屋に入れられてしまいました。
シチミまで閉じ込められてしまいました。
もう少しだったのに。本当にあと少しだった。
もうちょっとで脱出できるところだったのに...惜しかったですね。
あとちょっとのところでダメになってしまいました。
ところで、ワサビ様がどうして私を警戒してるか分かる?
なんで私を恐れているんだろう。
なんで私のことを危険な人物だって思ってるんだろう。
ワサビ様はケイオサーの魔女を恐れてるのよ、ペッパー。
特にケイオサーの連鎖反応を恐れてる。
計画の大きな妨げになる恐れがあるんですって。
ケイオサーの連鎖反応の話を覚えていますか?
前にコアンダーの戴冠式の話のところで出てきました。
何か1つの行動が、別の何かに繋がって、また別の何かに繋がって、連鎖していく。
連鎖反応を起こして最終的にすごく大きな何かを起こす。
はい、ケイオサーの魔女にはそんな力がありました。
この連鎖反応がワサビ様の計画の妨げになる。
ワサビ様の計画を妨げる、ワサビ様の計画の邪魔になる。
ワサビ様はそう思っています。だから「ケイオサーの魔女は危険だ」と思っているんです。
あれのことね。恐れる必要なんかないのにね。笑える。
私は発動したこと全然ないし。
ペッパーは、自分が連鎖反応で何をしたか知りません。
気づいていません。
なので私は発動したことないよ。
私はその連鎖反応の力使ったことないよ。
だから全然恐れる必要ないのに。
笑える。おかしい。笑って話しています。
そうなの?
本当にそう。あはは。
うふふ。考えすぎなのね。
ワサビ様の考えすぎ。
そんなにすごいものじゃないのに、ワサビ様が勝手に一人で考えすぎて怖がってるだけなんだね。警戒してるだけなんだね。
その頃外にはこんなたくさんの兵士たちが集まってきています。
この人たちはいくつか前のエピソードで戦争をしていた人たちですね。覚えてますか?
指揮官が望遠鏡を覗いて遠くを見ています。
この人たちとこの人は元々は敵同士でした。
でも仲間になって一緒にペッパーを追いかけてきたみたいです。
ペッパーに怒ってましたからね。
司令官。
司令官っていうのは指令を出す人。
指令、「こうしろ!ああしろ!」って指示を出すまとめ役の人のことを司令官って言います。
この人が司令官なんですね。
司令官、これがあの魔女が住処にしている寺院か。
寺院はお寺のことです。
あの魔女はペッパーのことですね。
これがペッパーが住処にしている、ペッパーが住んでいる寺か?
その可能性が高いです。
我らのスパイが複数ここであの魔女を目撃しております。
この軍隊はアーの国にスパイを送ったんだそうです。
そのスパイたちが複数、なので何人か、ここでペッパーのことを見たと言っています。
ぐぬぅ...我らの戦争の芸術と伝統を脅かすやつがここに住んでいるというわけか。
戦争の芸術と伝統。この人たちは伝統的な戦い方をしたかったんです。
だけどペッパーに止められてしまいましたね。
ペッパーが魔法で、一人も死人を出さない、みんな死なずに無事に終わる戦争をさせましたよね。
そのことを怒っているんですね。
この寺院を攻撃しヘレヴァから消し去って、我らの同盟を祝うとしよう。
同意した。
この人たちはここがアーの国とは知りません。
ペッパーがいるこの寺院を攻撃して消し去ってしまおう。
そして我らの同盟、同盟っていうのは協力関係のことです。
「同盟を結ぶ」と言ったら協力する、仲間になるということ。
我らの同盟を祝おう。
同意した。オッケー。
2人は手を組みました。協力することにしました。
そして「カタパルト発射始め!攻撃だ!」と言ってアーの国の寺院を攻撃し始めます。
ドン!ドカン!ペッパーたちのいる牢屋にもその音が聞こえてきました。
何が起きてる?
攻撃?何?
ドカン!ドゥン!建物に命中して建物が崩れていきます。
シチミ大丈夫?
ええ、大丈夫。あなたはどう?キャロットは?
なんとか無事よ。
「なんとか」無事と言ったら、すっごいもう「全然大丈夫!」っていう感じではなくて、「うん、まぁなんとか大丈夫...」なんとか無事。
そんな感じです。
なんなのこれ?
私...これってどういうこと?
ペッパーは訳が分かりません。
何が起きているのか、どうしてこうなったのか、訳が分かりません。
下にさっきのこの兵隊がいるのが見えたみたいです。
見えました。
あの兵隊は一体どこから来たの?
カタパルトまで。何のための攻撃?
分からない。
でも2人とも見覚えがある。
この2人なんか見たことあるな。見覚えがある。
その時シチミが何かに気づきました。
あ、トリーアこっちよ!
ペッパーをここまで連れてきてくれたこの人、この人に向かって話しかけています。
この人がトリーアですかね。
前回ペッパーが一瞬殺そうとした人です。
あの洞窟に突っ込ませて殺そうとした魔女とドラゴンですね。
トリーアが降りてきてシチミを助けようと手を伸ばしています。
シチミ。精霊様、シチミを守ってくれて感謝します。
トリーアがシチミを引き上げてそして2人はキスをしました。
あなたが捕まったと聞いて、とてもとても心配してたの。
それにこの戦闘、この戦い、びっくりね。
トリーア、来てくれてありがとう。
ペッパーはこの2人の様子を見て何かに気づきました。
えっ...つまりこのドラゴンの乗り手はシチミのガールフレンドで、この人ね、この人はシチミの彼女で、もし彼女を傷つけていたらどうなっていたか分からない。
さっきも言ったようにこの人は前回のお話の中でペッパーが殺そうとした人でした。
もし殺してしまったり、傷つけていたら、怪我をさせたりしていたら、どうなってたか分からない。
この人はシチミにとって大切な人なので、もしこの人を傷つけてしまっていたらどうなってたか分からない。
それとこの軍隊は私を追ってやってきた。
彼らが来なかったら自由になれなかった。
この軍隊はペッパーに怒ってペッパーを追ってここに来て、この建物を攻撃しました。
そのおかげで牢屋が壊れてペッパーたちは自由になれたんです。
牢屋から出ることができたんです。
でももし軍隊が来てなかったらずっと牢屋から出られませんでした。
もし軍隊を怒らせていなかったら、軍隊はここに来ませんでした。
繋がってますね。全てが繋がっています。
これも連鎖反応ですね。
「あ!」気付きました、ペッパー。
これも連鎖反応だ!
ケイオサーの連鎖反応だ!
こんなペッパーを見て「彼女大丈夫?」「ペッパー、どうかしてしまったの?」「どうかしちゃったの?」2人が心配しています。
ううん、大丈夫。ちょっと気が付いたことがあっただけ。
全て起きていることは直接的とは限らないけど、自分の行動や決断の結果だって気が付いたの。
これって私の連鎖反応ね。
全ての出来事は直接繋がってるわけじゃないけど、でも全部自分の行動、自分のやったことや、決断、自分の決めたことの結果だって気づいた。
過去の自分がした行動や決断が、今起きていることに繋がっている。
それに気づいたんですね。
これが私の連鎖反応だ。
え?詳しく説明してほしい。
今は喋ってる時間はない。
戦場にいるんだから。
話は飛び立った後にして。
乗って!ペッパー。
トリーアが正しいわ。
トリーアの言う通り。
何が何でもクアリシティに向かわないと。
ワサビ様が攻撃しようとしているから、クアリシティが危険ですよね。
だから早く、何が何でも、どうにかしてクアリシティに行かなきゃ。
ちょっと待って。もうすぐワサビ様の軍隊が反撃を始めてしまう。
攻撃されたので、仕返し、反撃を始めてしまう。
殺し合いが起きるのを見過ごせない。
これから今から殺し合いが起きるってわかっているのに、放っておくことはできない。
このままこの人たちを見捨てていくことはできない。
この戦いを止めるのは私の責任だと思うの。
私がやらなくちゃいけないことだと思う。
止められるの?
そうだ。どうやって止めるつもりだ?
お前のリアはまだ回復しきっていない。
リアっていうのは魔法の力でしたね。
まだ回復していない、元に戻っていない。
どうやって止めるんだ?この戦いを。
疑問ももっともだけど、ぴったり解決できそうな魔法が手持ちにあるの。
こういう疑問を持つのはわかる。
確かにそう思うよね。
それはもっともだよ。
疑問はもっとも。
だけど、この今の状況にぴったりな魔法を持ってる。
ただ全員にかけるにはあなたのリアを借りないと。
ドラゴンにリアを貸してほしいと言っています。
魔女に力を貸す?
禁止されている。
断固として断る。
嫌だ!貸さない!
戦闘、つまり戦いが起こるのを見てるだけの方がいいの?
お願いアーラ。
このドラゴンの名前がアーラですね。
今回だけは助けて。
戦っているドラゴンも魔女も仲間で家族なの。あなたの家族でもあるでしょ。
私からもお願い、アーラ。ペッパーに力を貸してあげて。
フンッ。鼻息が荒くなってますね。
了解した。ただ責任は取れんぞ。
責任は取れない。
うん、もし何か大変なことになったりうまくいかなかったとしても、私は知らないよ。
「責任は取らないよ」と言って、鼻からなんか紫色の光を出しました。フシュー。
その光をペッパーにかけています。
ああ、これがドラゴンのリア?ペッパー感動してます。
ペッパー急いで!戦闘が始まる。
アラスユースニーダムエストロビアス!ペッパーが魔法をかけました。
呪文を唱えて魔法をかけました。
すると、シュー、ヒュー、ヒュー。
何か光がドーンって兵士たちと魔女たちの胸に刺さりましたね。
これが私の反戦魔法のテストバージョン。
反戦っていうのは戦争に反対するってことですね。
反戦。
戦いに反対する。
反戦魔法のテストバージョン。
戦う敵を友情に変える。そして暴力は愛と共感に変わるの。
今敵同士、戦おうとしていた敵同士が友情に変わります。
友達になります。
そして暴力、暴力は愛と共感に変わる。
すごい!ねぇ、素敵ねペッパー。戦いを本当に止めたわ。
効いてる。ペッパーの魔法がちゃんと効いてる。
みんな笑顔です。
シチミがちょっと顔を赤くして。
でも、ちょっと?
キスしてる人たちも。
敵同士だったのが、ペッパーの魔法で友情に変わってキスし始める人までいました。
へぇーカップル誕生だね。
ペッパーこれって狙い通り?
カップルを誕生させるのを狙ってたの?
そのつもりだったの?狙い通り?
えっと、違う。
多分ドラゴンのリアが、私の魔法から愛の部分を強調したのかも。
愛の部分が強く出たのかもしれない。
あはは。これって今すぐ歴史書に残る戦いになるね。
歴史の本とか歴史の教科書に載るような、歴史的な戦いになるね。
あはは。本当にそう。
ああ、恥ずかしい。
おしまい。
ということで、ペッパーが平和をもたらしました。
ペッパーのおかげで争いがなくなって平和に解決しました。
ペッパーとキャロットのお話、今回が36話なので、あと残り2話です。
ちょっと寂しいですね。
最後はどんな結末になるんでしょうか。
どんな終わりになるんでしょうか。
楽しみです。
ちょっと寂しいですけどね。
はい、じゃあ今日はここまでです。
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