
こんにちは。今日はちょっと変わった、ちょっと特殊な日本のマナーを1つ、皆さんにご紹介したいと思います。
今度4月に私のいとこが結婚するんですよ。で、結婚式を挙げるんですよね。
で、私たち家族全員、家族4人全員、結婚式に招待されました。
昨日結婚式の招待状が届いたんですよね。こんな招待状が届きました。
今これ、いとこの名前と結婚式の会場の住所だけちょっと隠してるんですけど、こんな招待状が届きました。
挨拶と、どこどこで、いつ、「日時」って書いてますけど、何月何日何時から結婚式がありますよ、という招待状が届きました。
この招待状と一緒にこんなハガキも届きました。これハガキですね。これは返信用のハガキです。
返信用のハガキなのでもうすでにここに切手が貼ってあります。
ここには、隠してるんですが、いとこの家の郵便番号と住所といとことその奥さんになる人の名前が書かれています。
こっち側に私たち家族が出席する欠席するかっていうのを書いて、で、いとこに返信します。これをまた郵便ポストに投函して送り返すんですね。
こっち側を記入して返信するんですけど、この記入の仕方、この結婚式の招待状の返信の書き方について今日は話したいと思います。
これを書くときのルールというか、ちょっとしたマナーがあるんですよ。なのでそれを皆さんにご紹介します。
これ見てください皆さん。ご出席ご欠席どちらか丸でお囲みくださいって書いてますよね。
私たちは出席する予定なのでこっちに丸をつけるんですけど、実はここでちょっと特別なマナーがあって、そのまま丸をつけちゃいけないんですよ。
ちょっと実際に今から私が書いてみますね。
できました。こんな風に書きます。まず黒でご欠席の方に二重線を引きます。
2本線を引きます。二重線を引いて消します。
で、それだけじゃなくてこっちのご出席の方も「ご」を消します。
二重線を引いて「ご」を消して出席に丸をつけます。
なんでこうするかというと、この「ご」という言葉、漢字で書くとこの字を使うんですけど、この「ご」っていうのは丁寧な言葉なんですね。
例えば自分が住んでいる場所は住所ですけど、丁寧な言い方をすると「ご住所」と言います。
あとは家族という言葉も丁寧に言うと「ご家族」と言います。
「ご」の代わりに「お」を使うこともありますよね。例えば名前は丁寧に言うと「お名前」とか。
でも今言ったご住所とかご家族とかお名前っていうのは、相手の住所とか家族とか名前の話をする時に使うんですよ。
自分の名前や自分の家族や自分の住所のことを、
「私のお名前は木村有紀です」とか「私のご住所は福岡県福岡市のどこどこです」とか
「私のご家族は4人です」とか、こんな言い方をしたらおかしいんですね。
間違っています。
丁寧な言葉を使って相手を敬って、相手の話をする時に、
「お名前は何ですか?」とか「ご住所をこちらにご記入ください」とか「ご家族はどちらに住んでいらっしゃるんですか?」とか
そういう風には言えるんですけど、自分の話をする時には使えません。
なのでこの「出席」というのも、例えば誰か他の人が出席することは「ご出席される」って言えるけど、
自分が出席することを「結婚式にご出席します」とは言えないんですね。
言えないというか、言ったらちょっとおかしいです。
私のいとこがこれを私に送ってくれた時には、ご出席されますか?それともご欠席されますか?という意味で「ご」をつけて送ってくれたんですけど、
自分が返す時には、自分が出席するか欠席するかなので、「ご」は消さなくちゃいけないんですよ。なのでこんな風にしました。
はい、そして今ここにちょっとメッセージを書きました。
「ご結婚おめでとうございます喜んで出席させていただきます」と簡単なメッセージを書きました。
これもね、この「結婚」は相手の結婚なので「ご結婚」と丁寧な言い方をしています。
でも自分の結婚の話をする時に「私はご結婚します」とか「私はご結婚しています」というのはおかしいですね。
で、皆さん、このメッセージ見て何か気づきませんか?何か気づくことはありませんか?
日本語の文章を書く時って普通、点(、)とか丸(。)をつけますよね。
句読点って言うんですけど、意味の切れ目、区切りのところに点をつけたり、文末、文の終わりには丸をつけたりしますよね。
でも見てください。私は点も丸も書きませんでした。点も丸もつけていません。
句読点を打っていません。で、よーく見ると元々ハガキに書かれていた文章、これにもこれにもこれにも点や丸がついていませんね。
で、実はさっき見せた、最初に見せた招待状の文章にも点や丸が一切使われていません。
これも実は結婚式の招待状ならではのマナーなんですね。さっきも言ったように点というのは区切る時につけるものですよね。
そして丸というのは終わる時に、終わりにつけるものですね。
結婚というのはとてもおめでたいことです。
喜ばしいことです。そういうおめでたい時に「切る」とか「終わる」という言葉を連想させるようなものは縁起が悪いと考えられています。
縁起が悪い。なので結婚式の招待状には点や丸はつけちゃダメ…つけちゃダメってわけじゃないけど、
つけると縁起が悪いので失礼になる場合があるから、つけない方がいいと言われています。
じゃあ次、ここを見てください。ここにご芳名と書いてあります。ご芳名というのは「名前」のものすごく丁寧な言い方です。
普段は使いません。普段の会話では使いません。とっても丁寧な言葉です。とってもかしこまった言い方です。
名前という言葉のすごくかしこまった言い方です。
それから「ご住所」これは住所の丁寧な言い方ですね。
これも自分の名前や自分の住所をここに書くのでこのままではなくて、またさっきと同じように二重線で消します。
はい、消しました。で、ここには、私達家族4人全員招待してもらったので、家族全員の名前を書いて私の住所を書いて送ります。
あ、あともう1つありました。もう1つしなくちゃいけないことがありました。こっち側、ここは私のいとこの住所と名前が書いてある方ですね。
ここにいとこと奥さんになる方の名前が書いてあるんですけど、ここにね「行く」という字が書かれています。
だれだれ「行」と書かれています。このまま出すと相手に失礼になるので、ここも書き換えます。
はい、書き換えました。ここは「行」という漢字を消して「様」、だれだれ「様」に書き換えました。これでポストに投函します。
今日は結婚式の招待状に返信する時の、日本ならではのマナーを紹介しました。こんなことをするのは結婚式とかパーティーとか、そういう特別な時だけです。
普段普通に手紙を書くときには、いちいちこんなことしないので、皆さん大丈夫ですよ。
私も結婚式の招待状に返信をする時くらいしか、こんなことしたことありません。なので普段は全然気にしなくて大丈夫なんですけど、
日本にはこんな特別なルール、特別なマナーがありますよということを、今日は皆さんに紹介しました。今日はこれでおしまい。またね。