
今日は「ネズミの嫁入り」という題名の日本の昔話をします。これがネズミですね。ネズミです。
嫁というのは奥さんのことです。奥さん。夫婦がいます。結婚したカップルのことを夫婦と言います。
旦那さんと奥さんで夫婦です。奥さんのことを嫁とも言います。
結婚することを、嫁に行くとか嫁入りするとも言います。同じ意味です。
なので「ネズミの嫁入り」は、ネズミの女の子の結婚の話です。
昔々あるところに、ネズミの夫婦がいました。
ネズミの夫婦に赤ちゃんが生まれました。かわいい赤ちゃんが生まれました。名前はチュウ子と言います。
とてもかわいい赤ちゃんでした。ネズミの夫婦は、チュウ子のことを可愛がって、大事に大事に育てました。
チュウ子は大きくなりました。
チュウ子は隣の家に住んでいるチュウ太のことが好きでした。
チュウ太もチュウ子のことが好きでした。
チュウ子とチュウ太はお互いのことが好きでした。両想いでした。
チュウ子とチュウ太は結婚の約束をしていました。将来結婚しようね、と約束していました。
チュウ子のお父さんは、2匹の結婚に反対です。反対です。賛成じゃありません。チュウ太との結婚を許してくれませんでした。
お父さんはこう言いました。「うちのチュウ子はこの世で一番美しいネズミの子だから、この世で一番強くて立派な相手と結婚させたい。」
お父さんとお母さんは考えました。うーん…でもこの世で一番強くて立派なのって誰だろう?と考えました。
しばらく考えて、お父さんが言いました。
「分かった!この世で一番強くて立派なのはお日様じゃない?空から世界中を照らしてるお日様が、この世で一番強くて立派だと思う!」
そう言ってお父さんは、お日様に会いに行きました。「お日様!お日様!」「どうしたの?ネズミさん」
「お日様はこの世で一番強くて立派な方です。どうかうちの娘と結婚してください。」
お日様はこう言いました。「この世で一番強くて立派なのは、私じゃないよ。私よりももっと強くて立派な方がいる。」
お父さんはお日様に尋ねます。「本当ですか!?お日様よりももっと立派な方って、誰ですか?」
「それは雲さんだよ。雲さんの方が私よりも強いよ。だって雲さんが来たら、私は隠されてしまって、
みんなを照らすことができない。雲さんには敵わないよ。」
ネズミのお父さんは「そうか…」と言って雲のところに行きました。
「雲さん雲さん」「なぁに?」
「雲さんは、この世で一番強くて立派な方です。お願いします。うちの娘と結婚してください。」
雲はこう言いました。「いやいやいや、私よりも風さんの方が、もっと強いよ。
だって風が吹いたら私なんて、飛ばされてしまうもん。」
お父さんはまた「そっか…」と言って、今度は風のところに行きました。
「風さん!」「ネズミさん、どうしたの?」
「風さんはこの世で一番強いんでしょ?うちの可愛い娘と結婚してくれませんか?」
「いやいやいや、私よりも壁さんの方がもっと強いよ。」
「え!壁さんの方が強いの?」
「うん。だって私がどんなに強く吹いても、壁さんを吹き飛ばすことはできないもん。」
お父さんはまた「そうか…」と言って、壁のところに行きました。「壁さん」「ネズミさんこんにちは!どうしたの?」
「壁さんがこの世で一番強くて立派だと聞きました。お願いです。うちの可愛い娘と結婚してくれませんか?」
「何言ってるの!?ネズミさん。私なんかより、ネズミさんたちのほうがずっと強いのに。」
お父さんはびっくりして聞きました。「え?ネズミが一番強いの?私たちネズミが一番強いの?」
壁はこう言いました。「そうだよネズミさん。だってネズミさんの歯でかじられたら、私たちは穴があいてしまうんだから。」
ネズミのお父さんは、家に帰ってお母さんとチュウ子に話しました。
「この世で一番強くて立派なのは、ネズミなんだって!やっぱりうちのチュウ子はネズミと結婚させよう。」
それを聞いてチュウ子が言いました。「お父さん、じゃあ隣のチュウ太さんと結婚させて。」
お父さんは賛成しました。「いいよ。」とチュウ子とチュウ太の結婚を許しました。チュウ子とチュウ太は結婚して、幸せに暮らしました。おしまい。