
こんにちは。
今日は第9話「治療薬」のお話です。
治療は病気を治すことです。
治療薬、病気を治す薬のお話です。
じゃあ始めましょう。
誕生パーティーの翌日。
皆さん前回のお話を覚えてますか?
ペッパーの誕生日でした。
ペッパーは誕生日パーティーに、魔法コンテストで出会った3人の魔女たちを招待しましたよね。
でも魔女たちは1人も来ませんでした。
その翌日のお話です。
昨日の大雨が嘘のようにいい天気です。
前の日はすごい大雨だったのに今日は晴れています。
ペッパーとキャロットは家のドアの前にいます。
え?山と森と雲の上から狼煙が上がってる?
でもどうして?
これ「のろし」と読みます。
狼煙というのは、昔のメッセージの伝達手段です。
メッセージを伝える方法です。
こんな風に何かを燃やして煙を上げます。
これ煙ですね。
遠くにいる人がこの煙を見て、例えば、「あそこに誰か助けを求めてる人がいる。」「助けてって言ってる人がいる。」っていうのが分かったりします。
この煙のことを狼煙って言います。
昔、電話やメールがなかった時代には、こうやってメッセージを伝えていたこともあったんだそうです。
山と森と雲の上から狼煙が上がっているそうです。
なんででしょう?
しまった。
ペッパー、何かに気づきます。
ここは森です。
森ではサフランがぐるぐる巻きにされて動けなくなっています。
木が笑ってますね。
ご、ごめん。
家を守る仕掛けを解除するのをすっかり忘れてた。
ペッパーは、自分の家に悪者が近づかないように、来ないように、家の周りに色々仕掛けをしているんですね、きっと。
悪者が近づこうとしたら捕まえるための、色んな仕掛けを作っています。
すっかり忘れて、その仕掛けをそのままにしてたんですね。
解除するのを忘れていたそうです。
それで、ペッパーの家に来ようとしたサフランが罠にかかってしまったんですね。
ペッパーへのプレゼントまで用意して来てたのに、かわいそうです、サフラン。
今度は山です。
山ではコリアンダーが罠にかかっています。
チェーンが足に引っかかって動けなくなっています。
でもみんな来てくれてとても嬉しい。
そういえば昨日の夜はどうだった?
ほんの小雨だったと思ってたけど。
小雨っていうのは、ザーザーぶりの雨じゃなくて、ポツポツ少しの雨が降ることです。
皆さん前回のお話、覚えてますか?
昨日の夜、小雨でしたかね?
違いましたよね。
大雨でした。
ものすごい大雨でした。
魔女たちは大雨の中、罠にかかって動けなくなっていたんですね。
この子はシチミちゃんですね。
シチミは雲の上で動けなくなっていました。
本当にごめん。
けど、怪我はなかった。
そうでしょ?
怪我はなかったでしょ?
怪我はしてないよね?とペッパーは笑顔ですけど、シチミは怒ってますね。
お茶を用意したの。
このちょっとした災難を笑って忘れられるはず。
災難というのは悪い出来事です。
ペッパーは、みんなでお茶を飲めばこの悪い出来事を笑って忘れられるよ、笑い話になるよと言っています。
魔女たちは結局、ペッパーの家にお茶しに来たみたいです。
ここでみんなでお茶してますね。
でも、ペッパーと他の魔女たちの間には距離があります。
魔女たちの相棒、仲間の動物たちは、みんな仲良く楽しそうに外で遊んでいます。
みんなで走り回っていますね。
動物たちは仲が良さそうですけど、魔女たちは険悪なムードです。
楽しい、いい雰囲気ではありません。
険悪なムードです。
みんな怒っています。
ペッパーのバカ。
もう手遅れかも。
みんなに嫌われた。
手遅れは、もう遅い。
もうみんなに嫌われちゃったから、もう仲良くなれない。
動物たちは心配しています。
ペッパー、他の魔女たちに嫌われちゃったみたい...ってキャロットが心配しています。
その時キャロットがいい考えを思いつきました。
いいアイディアが浮かびました。
何でしょう?
みんなでキノコの話をしていますね。
この水色の水玉模様のキノコは食べられますか?
食べられませんね。
多分毒キノコです。
毒があります。
毒キノコ。
食べたら具合が悪くなったり死んでしまったりするかもしれません。
毒キノコです。
ここに生えてるこの白いキノコは食べられるみたいですね。
これは毒キノコじゃありません。
食べられるキノコです。
食べても大丈夫なキノコです。
キャロットはこんなことを思いつきました。
薬を使ってこの白いキノコに色をつけて、これを食べよう。
毒キノコを食べたふりをするってことですね。
魔女たちに毒キノコを食べちゃったって思わせるということですね。
そんな作戦を思いつきました。
魔女たちがお茶をしていると、外から「ミョーン」「キューン」「ミュー」「コケッコッココッケ」と苦しそうな動物たちの鳴き声が聞こえてきます。
魔女たちはみんな一斉に後ろを振り返りました。外に見に行くと、動物たちが苦しそうにしています。
苦しんでいます。
そしてそこには毒キノコが落ちています。
みんな「大変!」っていう顔をしてますね。
実はここに白いキノコと薬が落ちてるんですけど、魔女たちは気づいていません。
もうそれどころじゃありません。
どうしよう、どうしよう。
大変大変っていう気持ちでいっぱいいっぱいなので、これに気付いていません。
早く!
工房へ運びましょう!
命に関わるかも!
工房は何かを作ったり、作業をする場所です。
ま、多分ペッパーが魔法の薬を作る場所だと思います。
命に関わるというのは、死んでしまうかもしれない、命が危ないかもしれない。
みんなそれぞれ自分の動物を抱えて工房に急ぎます。
キャロットたちを助けるために、魔女たちは力を合わせて、協力して薬を作っています。
本を見て調べて、みんなで相談して薬を作っています。
動物たちは実際には毒キノコは食べてないので、本当は元気ですよね。
大丈夫です。
どこも悪くないです。
苦しいふりをしています。
みんな、さっきまですごい険悪なムードだった魔女たちがこうやって協力し合っているのを見て、嬉しそうですね。
ウィンクしたりハイタッチしたりしています。
ついに薬が完成しました。
薬を飲ませます。
すると、キャロットたちはすっかり元気になりました。
みるみる元気になりました。
みんな嬉しそうです。
すごい!私たち最高!
やった!
これで大丈夫!
魔女たちすっかり仲良しになりました。
みんなで肩を組んでいます。
それを見てキャロットたちも嬉しそうです。
「よかった」って思っています。
キャロットのこの作戦が成功しました。
作戦大成功です。
ペッパーがシチミに話しかけています。
この薬の副作用を避けられなかったのはちょっと残念だけど。
心配しないで。
毛や羽が抜けるのは一時的なことで、すぐに元に戻るから。
薬には副作用がありますよね。
例えば、この薬を飲むとちょっと眠くなるとか、この薬を飲むとちょっと気持ち悪くなるとか。
副作用があるものがあります。
実はさっきのこの薬にも副作用があったんだそうです。
副作用を避けられませんでした。
副作用のない薬を作るのは難しかったみたいです。
じゃあこの薬の副作用とはどんな副作用でしょうか?
シチミが言っていますね毛や羽が抜ける。
動物の毛や鳥の羽が抜けてしまうという副作用があったんだそうです。
でもシチミは、「心配しなくても大丈夫だよ。副作用は一時的ですぐ元に戻るから。」と言ってます。
一時的っていうのは、ちょっとの間だけ、少しの期間だけ毛や羽が抜けてしまうけど、ずっとじゃないということです。
2人のこの会話が聞こえてきて、後ろで動物たち「えー!」っていう顔をしてますね。
キャロットは固まっています。
早速、毛や羽が抜け始めています。
みんなこの作戦を思いついたキャロットに怒っています。
怒ってキャロットに瓶を投げつけています。
おしまい!
今日はここまでです。
またね!
https://www.peppercarrot.com/ja/webcomic/ep09_The-Remedy.html Creative Commons Attribution 4.0 Internationalライセンス 帰属: アート: David Revoy. シナリオ: David Revoy. 翻訳: [日本語] guruguru. 協力: Hồ Nhựt Châu.