
こんにちは。
ペッパーとキャロット、エピソード29「世界の破壊者」。
破壊する人。
破壊するというのは、壊すということですね。
世界を壊す破壊者が現れるんでしょうか?
じゃあ読んでいきましょう。
一方その頃、とある別次元にて。
前回の28話で、ペッパーたちはコリアンダーの戴冠式の後のパーティーに参加していましたよね。
その頃、ペッパーたちがパーティーをしている頃、別の世界ではこんなことが起きていました。
これは何ですかね?
ドラゴンのような竜のような...でも翼がないですね。
うん、なんか怖そうな強そうな紫色の生き物がいます。
ようやく次元の裂け目が開こうとしている。
大きな宇宙の事件が起こったに違いない。
この時元という字、ちょっと調べたんですけど、こういう字の言葉はなくて、おそらくこれと同じこの「次元」だと思います。
次元って何でしょうか?
私たちが生きているこの世界には、3つの次元があります。
縦、横、奥行。
この3つの次元があるので、ものが立体的に見えるんですね。
これは平面です。
これは立体です。
こういう平面のものは、縦と横2つしかないので二次元、つまり2Dです。
立体のものは、縦、横、奥行、3つの次元があります。
3次元、つまり3Dです。
立体ですね。
それが次元のもともとの意味です。
で、この生き物は私たち人間が住んでいるこの次元、この世界とはまた別の、違う次元に住んでいるんですね。
で、ここに次元の裂け目があります。
裂け目が開こうとしている。
つまり、おそらくこの紫のこの次元とペッパーたちが住んでいる次元、ペッパーたちが住んでいる世界の境目、間に、
ちょっと裂け目があって、そこが大きく開こうとしています。
これは大きな宇宙の事件が起こったに違いない。
きっと何か大変な事件が起きたんだ。
開け、開け、裂け目よ。
我が支配し奴隷とする新しい世界を示せ。
「奴隷」は、捕まえられて強制的に、無理やり働かされる人。
奴隷と言います。
この生き物は、この裂け目の向こう側にある世界を支配して、自分のものにして、そこに住んでいる人たちを奴隷にしようと思っているんですね。
穴を覗いています。
なんとこれは面白い。なかなか運がいい。ラッキーだ。
なんか面白そうな世界が、この次元の裂け目の向こうに見えたみたいです。
地面に穴が開いています。
これはさっきの生き物のかぎ爪ですね。
かぎ爪です。
はい、地面に穴が開いて出てこようとしています。
そしてここはクアリシティじゃないですか?ここに立っているのはペッパーたちですよね。
ペッパーの帽子が見えます。
知的生物が住んでいる次元ではないか。
知的というのは、頭がいい、知性があるということです。
人間は、知的生物、知性がある、知能の高い生き物ですよね。
ここは知的生物が住んでいる次元じゃないか。
裂け目よ、早く広がれ。開け。
ぐははははと笑っています。
ペッパーたちはこんなことが起きているとも知らず、楽しそうにおしゃべりしています。
ふぅ。すごいパーティーだった。
コリアンダーとサフランがペッパーに話しかけています。
ねぇペッパー、サフランと話したんだけど、私たち2人ともあなたの魔法、ケイオサーの仕組みを知らないのよ。
そう。謎のままだわ。一度どんなものなのか教えてくれるかしら。
ペッパーはケイオサーという流派の魔女でしたね。
2人は、ケイオサーって一体どんな仕組みなのか、どうやって魔法を使っているのか、よく知りません。
謎です。
全然分かりません。
だから「ケイオサーについて教えてよ」とペッパーに言っています。
ああは。ちょっと説明は難しいけど。
ある意味、混沌の仕組み、その法則、そのルールを理解して活用しているという言い方もできるかも。
小さいものが大きくなったり。
うーん...ちょっと分かりにくい説明ですね。
この説明を聞いただけじゃよく分かりません。
3人も「うん?どういうこと?あんまりよくわかんない...」っていう顔をしてますね。
そうね、とても分かりやすい...かしら。
うーん...あんまりわかっていないようです。
それなら実際の例を見るほうが早そうね。
口でうまく説明できないから実際にやってみせるよ。
説明を聞くよりも実際に目で見た方が分かりやすいかも。
まさに「百聞は一見にしかず」ですね。
皆さん「百聞は一見にしかず」っていうことわざを聞いたことありますか?
百聞は一見にしかず。
これは、100回説明を聞くよりも1回自分の目で見た方が確かだし、よく分かる。
そういう意味のことわざです。
百聞は一見にしかず。
実際の例を見る方が早そうね。
ちょっと待って。
ケイオサーの知恵で例を探すから。
なんかいい例がないかなぁって探しています。
ペッパー、なんか木の棒のようなものを見つけました。
木の棒がここに挟まってますね。
これは串です。
串。バーベキューとかでお肉が刺さっている串ですね。
ペッパー、串を見つけました。
見て。この串は敷石の間に挟まってそのままだったでしょう?
これ敷石ですね。
地面に敷かれた石です。
これを私が拾い上げたら、誰かが足で踏んでしまうことを防ぐことになる。
そうですね。
この串がそのままになっていたら誰かが踏んでしまうかもしれません。
でもペッパーが落ちてた串を拾ったので、誰かが踏まなくて済みます。
ケイオサーの混沌の法則の中では、ちょっとしたポジティブな変更には大きな結果が生まれるの。
ケイオサーの仕組みはそういうことよ。
ペッパーが拾わずにこの串をそのままにしていたら、誰かが踏んだかもしれない。
でもペッパーがこれを拾いました。
ちょっとした、小さな違いが生まれましたね。
少しだけ変更されました。
この小さなポジティブな変更が大きな結果に繋がる。
小さな変更が大きな変化に繋がる。
それがケイオサーの仕組みなんだそうです。
ペッパーは自信満々で「これがケイオサーよ!」て話してますけど、3人は、ペッパーが誰か知らない人が食べて落とした串を拾ったのを見て引いています。
気持ち悪い。
え...誰かが口にしたゴミじゃないの?
いつも通り、面白いわね、ペッパー。相変わらずペッパーは面白い。
そうね、ペッパー、説明をありがとう。
でももう寝る時間。
それに誰かさんは手を洗ったほうがいいわ。
「誰かさん」は誰でしょうか?
ペッパーですね。
ペッパーは汚いのを触ったので、「手洗ったほうがいいよ」と言われてしまいました。
せっかく説明してあげたのに...。
ねぇ待ってよ。
パチン。
串をポイっと投げ捨てました。
ペッパーがボイっと投げ捨てましたね。
すると、それが下にいたキャロットのところに落ちてきました。
トントン。ポイっ。
今度はキャロットがその串を投げます。
串は下に落ちていきました。
さあ、この串、どうなるんでしょう?
さっきペッパーは、ケイオサーでは小さな変更が大きな変化、大きな結果に繋がると話してましたけど、この小さな串がどんな結果をもたらすんでしょうか?
どんな結果に繋がるんでしょうか?
キャロットが投げた串はシューっと下に落ちていって、ポンっとカラスの頭に当たりました。
カラスが怒っています。串に怒ってますね。
たんこぶができています。
そして、トン。敷石に落ちました。
また敷石に挟まりましたね。
そこへランプを持ったおじさんが出てきます。
ドアを開けて外に出てきます。
もうパジャマを着てますね。
寝る時間です。
夜遅い寝る時間にカラスが騒いでいるので、おじさんは怒っています。
そして足を一歩踏み出した時、さっきの串が足に刺さってしまいました。
「痛たたた...」と言って、おじさん、ランプから手を離してしまいました。
すると、ガシャン!ランプが割れて、ろうそくの火が燃え移って火事になりました。
大変です。
シュー。火はどんどん燃え移っていきます。
そして、これは何ですか?
「花火保存庫」と書いてあります。
花火が保存されている、花火がいっぱい置いてある倉庫です。
大変ですね。
ここに火が燃え移ったら大変なことになります。
シャー。花火保存庫にも火が燃え移って、ドカーン!花火が爆発しました。
大量の花火が爆発しました。
そこにさっきのあの紫の生き物が現れました。
むははははは!
とうとうだ!
ついに来た!
攻撃だ!
なんか嬉しそうですね。
「攻撃だぞ!」ってワクワクしている様子です。
でもその時、向こうから大量の花火が飛んできました。
え!?やばい!大変だ...。
ここはペッパーが泊まっている部屋ですね。
もう服を着替えて、髪をとかして、寝る準備をしています。
窓の外から、カチ、ドカン、ヒュー、ボンと音が聞こえてきました。
いろんな色の光が出ています。
キャロット、心配しないで。
大丈夫大丈夫。きっと誰かがまだパーティーしてるだけよ。
誰かがお祝いの花火をあげてると思ったみたいですね。
大丈夫だからおやすみなさい。
もう寝よう。
それを遠くから見ていた3人の教母たち。
本当に?ペッパーはこれだけの大規模な連鎖反応を無意識で引き起こしたというの?
本当にこれペッパーがやったの?
本当に大規模なものすごい連鎖反応が起きましたね。
連鎖反応。覚えてますか?
ペッパーがしたのはこれだけです。
ポイって串を投げ捨てた、これだけなんですけど、ここから連鎖反応が起きました。
いろんなことが次々に連鎖して起こりました。
ペッパーが投げた串をキャロットが拾って投げて、それがカラスに当たって、敷石にはまって、おじさんが踏んで、
ランプが割れて、火が燃え移って...と、ペッパーのこれをきっかけに、どんどんどんどん連鎖反応が起きました。
そして、こんな結果になりました。
こんな結果に繋がりました。
これまさに、さっきペッパーが説明していたケイオサーの仕組みですね。
ちょっとした小さな変更が大きな結果に繋がるって言ってましたよね。
しかもペッパーはそれを無意識に引き起こしました。
こんな風にしようって考えて、意識して投げたんじゃなくて、何にも考えず無意識にやりました。
カイエンが言います。疑いようもない事実だ。
うん、事実だ。本当のことだ。
本当にペッパーがやったんだ。
わしらのペッパーもとうとう準備ができたということじゃな。
私たちのペッパーも、ついにケイオサーの魔女としての準備が整った。
はい。
で、さっきの紫の生き物はどうなったかというと、ここで「やばいやばい」ってなって、結局元のこの自分の次元に戻りました。
帰って行きました。
だから、ペッパーのこの小さな行動がこの町を救ったんですね。
この町を助けたんですね。
ペッパーのおかげで、この悪いやつに支配されずに済みました。
奴隷にならずに済みました。
はい。コリアンダーの戴冠式三部作、おしまい。
戴冠式の3つのお話が完結しました。
終わりました。
今日はここまでです!
https://www.peppercarrot.com/ja/webcomic/ep29_Destroyer-of-Worlds.html Creative Commons Attribution 4.0 Internationalライセンス 帰属: アート: David Revoy. シナリオ: David Revoy. ベータリーダー: CalimeroTeknik, Craig Maloney, Martin Disch, Nicolas Artance, Valvin. 翻訳: [日本語] guruguru. 協力: Hồ Nhựt Châu.