
ペッパーとキャロット第30話「抱きしめてほしい」。
抱きしめる。
抱きしめてほしい。
誰が誰に抱きしめてほしいんでしょうね?
ある日の夜、ここは小さな村ですね。
可愛らしいレンガの家がいっぱい建っています。
なんかヨーロッパにありそうな小さな村ですね。
この家のこの窓のところに立って、家の中を覗いているのはキャロットですね。
これは誰の家なんですかね?
キャロットは誰の家を覗いてるんでしょうか?
キャロットが覗いている家の中には、おばあさんがいます。
丸い眼鏡をかけた白髪のおばあさんです。
キッチンの横で一人掛けの椅子に座っています。
横の小さなテーブルにはティーポットがありますね。
淹れたてあったかい紅茶が置いてあります。
まだ淹れたてなので湯気が出ていますね。
おばあさんは編み物の途中みたいです。
ここに毛糸が置いてあります。
おばあさんの膝の上には白い猫が座っています。
そして、おばあさんが猫をなでなでしてますね。
よしよしって撫でています。
おばあさんも猫もとっても幸せそうに笑っています。
そんな様子をキャロットが窓から覗いています。
キャロットはどんな気持ちで見てるんでしょうか?
キャロット、何か考え事をしている様子で、うーん...と考えながら歩いています。
はい、そしてキャロット、家に帰ってきました。
月がティーポットの形をしています。
家に帰り着いてドアを開けると、カイエンが座っていました。
見てください。
カイエン、さっきのこのおばあさんが座っていた椅子とそっくりな一人掛けの椅子に座っています。
足を組んで座っています。
下を向いて何か考え事をしてるんでしょうか?
それとも寝てるんでしょうか?
カイエンの姿を見て、キャロット、何か考えています。
「うーん...あ、そうだ!」と思いついて、ピョーン。
カイエンの膝に飛び乗りました。
するとカイエンは驚いて、ちょっと怒ったようにも見えますね。
ま、そりゃあびっくりしますよね。
寝ていたところに突然ピョーンって飛び乗ってきたら、「何!?急に!」ってなりますよね。
カイエン、この肘掛けをドンって叩いています。
ここ、肘を置く場所、肘掛けって言うんですけど、驚いて、怒ってここをドンってしてますね。
キャロットは慌てて飛び降りました。
キャロット、ちょっと不満そうです。
キャロットは何を期待していたんだと思いますか?
ピョーンってカイエンに乗ったらどうなると思っていたんでしょう?
どうなることを期待していたんでしょうか?
多分、これですよね。
この猫みたいに膝に乗って撫でてもらうことを期待してたんじゃないかなと思います。
カイエンがこのおばあさんと同じように座ってるから、ここにピョーンって飛び乗れば、
自分もよしよしってしてもらえる、抱きしめてもらえるって期待してたんじゃないかなと思います。
でもうまくいきませんでした。
失敗でした。
思ったように行きませんでした。
次はペッパーの所に行きます。
ペッパーの部屋にキャロットが入ってきました。
ペッパーは何をしてるんだろう?
なんかノートを開いて宇宙の勉強をしてるのかな?
望遠鏡を覗きながらインクでノートに図を書いてますね。
図を書いてます。
字じゃなくて図を書いてます。
ペッパーすごく真剣な表情です。
キャロットがペッパーに近づきます。
そしてペッパーの膝にピョーンと飛び乗ろうとしたら、なんとインクの瓶を倒してインクをこぼしてしまいました。
こぼれちゃいましたね。
さっきペッパーが一生懸命書いていたノートが真っ黒になってしまいました。
ペッパーは当然怒りますよね。
そりゃあ怒ります。
また失敗です。
うまくいきません。
キャロット、今度はクミンのところに行きます。
クミンは何をしてますか?
手に糸を持ってますね。
これは糸を紡ぐ機械です。
紡績機という名前らしいです。
クミンが糸を紡いでいます。
キャロットはきっとクミンの膝にも乗ろうとしたんでしょうね。
でもキャロットのせいでクミンは糸でぐるぐる巻きになってしまいました。
邪魔されて怒っています。
クミンもダメでした。
キャロット、次はタイムのところに来ました。
タイムは魔法薬を作っているところだったみたいです。
でもキャロットがピョーンって飛び乗って、瓶を倒して薬をこぼしてしまったので、タイムもカンカンに怒っています。
キャロットは屋根に登って一人で考えています。
うーん...どうしたらいいんだろう。
どうしたら膝でよしよししてもらえるかなぁ。
どうしたら抱きしめてもらえるかなぁと一人で考えています。
もう月が沈みかけています。
もうすぐ夜が明けますね。
もうすぐ朝になります。
その時「そうだ!」とキャロットが閃きました。
いい考えを思いつきました。
ペッパーはまだ寝ています。
いびきをかいて寝ています。
でも、下から何か音が聞こえてきました。
なんかうるさい音が聞こえてきました。
それでペッパーは目を覚ましました。
「ん?何の音?こんな早朝に。何の音だろう?」と思いながら、ろうそくを持って部屋を出ます。
そして音の鳴っている方に向かいます。
下から音が聞こえるので、階段を降りて下の階に行くと教母様たちもいました。
「しー!静かに!」教母様たちも、寝ていたところをこの音に起こされて起きてきたんですね。
何の音だろう?
なんかいます。
何かがいます。
もしかしたら動物かもしれないし、泥棒かもしれませんね。
悪い人が何かを盗もうとして侵入したのかもしれません。
泥棒かもしれません。
4人はそーっと近づいていきます。
するとそこにはキャロットがいました。
犯人はキャロットでした。
キャロットは誰も抱きしめてくれないので、一人でこれを再現したんですね。
これと同じ状況を作りました。
これを再現しました。
椅子を置いて、コーヒーテーブルにティーポットを置いて、このおばあさんが着ていた服にそっくりな紫のワンピースを置いて、
このクッションの膝の上に座っています。
この紡績機を使って、自動で撫でてくれる機械まで作ったんですね。
これが回って、自動で回ってキャロットの背中を撫でてくれます。
そこで気持ちよさそうに寝ています。
さっきの音は、この紡績機が回る音だったんですね。
かわいいですね、キャロット。
この後ペッパーと教母様たちみんなで、キャロットをいっぱい抱きしめてあげてほしいですね。
そして、いっぱい撫でてあげてほしいですね。
はい、今日のお話はここまでです。
https://www.peppercarrot.com/ja/webcomic/ep30_Need-a-Hug.html Creative Commons Attribution 4.0 Internationalライセンス 帰属: アート: David Revoy. シナリオ: David Revoy. ベータリーダー: Alina the Hedgehog, Craig Maloney, Jihoon Kim, Martin Disch, Nicolas Artance, Parnikkapore, Valvin. 翻訳: [日本語] guruguru.